海外病院トピツク
全科修練レヂデント,他
T.K.
pp.46
発行日 1954年1月1日
Published Date 1954/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200757
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AMERICAN PRACTITIONERという全科をとり入れた開業医雑誌の最近号を見るとアメリカでは全科をやる開業医は専門医と併行し都市に於て農村や田舎の医師として重要視され,特別専門技術を要する場合は専門医に廻す仕組となつているようである。所で近代的全科的医師も当然養成されるべき立前で全科医レヂデント修練プログラム計画を報じている。このResidency計画というのは,インターンを終えた医師で特別なる専門科に入らないで一般とか全科という科な別に設けてResidentとして修練させるわけである。
これはResidencies for General PracticeというわけでPittsburg大学医学部とMedical Center Hospitalsに於て1951年の7月から開始されこの新レヂデント修練に於てGeneral Practitionerをどしどし養成する目的である。綜合診療のためとか開業場所に依つて余り専門医ばかり集つても,必ずしも医療のレベル向上しないという見解の下にこんな新動向となつたわけである。恐らくアメリカ医科大学病院最初のものであつて注目されている。免角高度に専門化されなくなつても役に立つ全科医の養成に重点をおいている。
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