徹底分析シリーズ はじめてでもわかる心筋保護—麻酔科医のためのガイドラインの核心
心筋保護不全とトラブルシューティング—その心筋保護液,本当に届いていますか?
森本 崇之
1
,
一ノ宮 大雅
1
Takayuki MORIMOTO
1
,
Taiga ICHINOMIYA
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 麻酔集中治療医学
pp.920-924
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360330090920
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心筋保護の目的は,大動脈遮断中に生じる心筋虚血による障害を可能な限り軽減し,遮断解除後に心機能を円滑に回復させることである1)。そのためには,すべての心筋に心筋保護液を十分かつ均等に灌流させ,迅速な化学的心停止と低体温化による心筋酸素需要の低下,心筋保護液に添加された保護物質による細胞傷害の防止を得ることが重要である。
本稿では,心筋保護不全の原因と対策,さらに再灌流後に生じる低心拍出量症候群や重症不整脈への実践的対応について概説する。

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