徹底分析シリーズ 吸入麻酔と静脈麻酔 どっちを選ぶ?
全身麻酔による帝王切開—母児双方のことを総合的に考えよう
坊垣 昌彦
1
Masahiko BOUGAKI
1
1東京大学医科学研究所附属病院 麻酔科
pp.395-397
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360320040395
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
帝王切開の麻酔については,児への一時的な麻酔薬の影響(呼吸抑制)や母体の全身麻酔リスク(誤嚥・挿管困難など)を考慮して可能な限り脊髄幹麻酔で行うべきとされている。また,早期の母児面会のため全身麻酔を希望する妊婦は少ない。したがって,帝王切開の麻酔を全身麻酔で行うことはそれほど多くはないが,超緊急帝王切開のように時間的余裕のない状況でこそ全身麻酔が必要とされる。いざ全身麻酔となった場合に時間がなくてあわてることがないように,麻酔薬の選択に関してもあらかじめ検討しておきたい。

Copyright © 2025, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.