徹底分析シリーズ 産科麻酔のControversies:帝王切開術の麻酔法の常識に迫る!
抗凝固療法中の妊婦の帝王切開には全身麻酔を選択すべきである!?
香取 信之
1
Nobuyuki KATORI
1
1慶應義塾大学医学部 麻酔学教室
pp.312-316
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100624
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
われわれ麻酔科医にとって,抗凝固療法中の患者の麻酔というのは悩ましいものである。もちろん周術期に抗凝固療法を中止するメリットとデメリットを十分に考慮する必要はあるが,一定の見解はなく,患者の病態にもよるため,継続か中止かの判断は,主治医にお任せということも少なくない。一方,妊婦が麻酔を受ける機会は帝王切開だけではない。虫垂炎や胆石症,卵巣囊腫など,妊娠のどの時期であっても手術が必要になる可能性があるため,麻酔法の選択や周術期管理には臨機応変な対応が必要となる。
Copyright © 2009, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.