特集 更年期世代への支援が持続可能な組織をつくる 看護管理者のウェルビーイング
—【インタビュー】「なぜ,女性は認知症発症リスクが高いのか?」—更年期以降の健康と認知症予防 性ホルモン研究の最前線
高山 賢一
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1地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所 老化機構研究チーム
pp.858-862
発行日 2025年10月10日
Published Date 2025/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550350100858
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更年期以降の世代を比較すると,女性は男性に比べてアルツハイマー型認知症を発症するリスクが明らかに高く,およそ1.5〜2倍に上るとされています1,2)。さらに,更年期以降の女性では,不眠やうつ,骨粗鬆症といった心身の不調が男性よりも起こりやすいことが知られており,その背景にはエストロゲンの減少が大きく関与していることが分かってきました3,4)。
では,エストロゲンをはじめとする性ホルモンは,私たちの健康にどのような役割を果たしているのでしょうか。また,更年期におけるエストロゲンの急激な減少は,私たちの身体にどのような変化をもたらすのでしょうか。老年医学・加齢医学を専門とし,性ホルモンと老年期の健康の関係について研究を続ける東京都健康長寿医療センター研究所の高山賢一氏に伺いました。

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