特集 精神科病院での子どもへの支援
扉
鈴木 扶希
1
,
香山 明美
2
,
長野 敏宏
3
1東北福祉大学せんだんホスピタル
2東北文化学園大学
3御荘診療所
pp.1291
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590121291
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特集にあたって
「こども政策の推進に係る有識者会議」(内閣官房)では,少子高齢化の進行と児童虐待相談対応件数・不登校の増加が取り上げられ,これらは「危機的な状況」であり「課題が深刻化」していると報告された.国が対応を進める中で精神科領域での子どもの支援も多くなり,本領域での作業療法士の実践も増えている.
地域に視点を移せば,以前は地域社会で扱われていた子どもの問題が,社会構造の変化に伴って,現代では精神医療の領域で対応することが求められるようになった.現代社会は個のスタイルが尊重され選択肢は広がったが,一方で個人の責任のもとに生きていかなければならないという厳しさも兼ね備えている.このような時代に生きる子どもたちに,作業療法士はどのような支援ができるだろうか.

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