特集 これからの作業療法教育と作業療法士の姿
扉
早坂 友成
1,3
,
香山 明美
2,3
,
竹内 さをり
4
1杏林大学
2東北文化学園大学
3日本作業療法士協会
4甲南女子大学
pp.109
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590020109
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特集にあたって
日本の人口構成は今後急速に高齢化が進むとされ,2040年には65歳以上の人口が全体の約35%に達し,若年層の割合は約55%にまで減少すると予測されています.このような状況が見込まれる中,日本作業療法士協会は教育の充実と作業療法士の質の向上を目指し,さまざまな取り組みを進めています.次期指定規則改正においては,4年制教育の推進や臨床実習の見直し等が検討されており,作業療法士教育のさらなる発展が求められています.
また,2025年度には「新生涯学修制度」が開始される予定です.この制度では,登録作業療法士制度を新設するとともに認定資格体系を整備し,作業療法士が生涯にわたって学び続けられる環境を整備します.さらに,全国どこでも対象者が質の高い作業療法を受けられる体制を構築することは,日本作業療法士協会の重要な責務です.そのためにも,資格者数が増加する一方で,社会的地位ややりがいの向上が課題となる現在,作業療法士の職業としての魅力と貢献を広く発信し,その未来を切り開いていく姿勢がますます重要となります.
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