Close-up ワークエンゲイジメントを高める労務管理
職場教育と自己研鑽の狭間における労務管理
石井 健史
1
Takeshi ISHII
1
1苑田会ニューロリハビリテーション病院
キーワード:
Quality control活動
,
バランス・スコアカード
,
推進事業
Keyword:
Quality control活動
,
バランス・スコアカード
,
推進事業
pp.87-90
発行日 2025年1月15日
Published Date 2025/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590010087
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職場教育と自己研鑽の重要性
医療現場において,職場教育と自己研鑽は,個々の医療従事者のスキルを向上させ,患者に提供する治療の質を高めるために不可欠な要素である.特にリハビリテーション科においては,専門的な知識や技術の習得が患者の回復に直結するため,教育と自己研鑽の重要性はきわめて高いと言える.しかし,日々の診療業務に加えて教育を進めるには,時間的・精神的な負担が伴いがちであり,これが原因で自己研鑽が二の次になるケースも少なくない.
さらに,時間外での勉強会や技術トレーニングを強制することは,労働環境におけるハラスメントのリスクを伴う.そのため,労務管理の観点からも,職場教育と自己研鑽を効果的に進めるためのバランスを保つことが求められている.本稿では,苑田会ニューロリハビリテーション病院(以下,当院)でのquality control(QC)活動を中心に,職場教育と自己研鑽を両立させるための具体的な取り組みと,その効果について述べる.
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