Close-up ワークエンゲイジメントを高める労務管理
職場マネジメントで押さえておかなければならない労務管理のポイント
水沼 直樹
1
Naoki MIZUNUMA
1
1東京神楽坂法律事務所
キーワード:
リハビリテーション職員の労務管理
,
ハラスメント防止
,
ワークエンゲイジメント
Keyword:
リハビリテーション職員の労務管理
,
ハラスメント防止
,
ワークエンゲイジメント
pp.82-86
発行日 2025年1月15日
Published Date 2025/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590010082
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問題の所在
本邦の医療の質は,医療従事者の自己犠牲の上に担保されていると言っても過言ではない.国民の医療サービスへの期待が高まる反面,公的医療保険制度のもと医療機関の収益には限界があり,マンパワーの増強も期待し難い.他方で医療の質向上や医療安全上の理由により必須タスクが増えており,医療従事者の過重労働は日常的である.そのためか,給与水準が他業種より必ずしも低いわけではないのに,医療従事者の離職率は決して低くない.まして,リハビリテーション専門職は,労働時間の長さ,転倒事故などの医療リスクの高さ,患者さんと接する時間の長さなど,業務内容が過密でありながらも,必ずしも給与水準が十分といえない現状があり,離職対策が重要である.ワークライフバランスが求められる昨今,医療従事者の労働環境の改善・構築のために労務管理が重要となっている.
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