特集 幹部間リレーションズ
幹部の自己研鑽
岡崎 禮治
1
1国保竜ケ岳町立上天草病院
pp.744-747
発行日 1979年9月1日
Published Date 1979/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206958
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日本は年功序列終身雇用慣行社会であり,病院もその例にもれず,幹部はおおむね,その属する職種の中の年長者で占められている.このことから,定型的日本の病院幹部は,衰えゆく肉体と深まりゆく情報交換範囲,減少する記憶力と増大する権威とを,併せ持った存在である.またそれらの要素は,相互に関連をもちながらたえず変化している.
この変化は,瞬時に,プラスあるいはマイナスに向かう性質を持っており,許容量の小さい電池のごとき微妙な動きを示すものである.本人の努力ですべての要素をプラスに転化することもできるし,またわずかの停滞や油断が,マイナス,すなわち病院幹部として不適当な退行変化をもたらすことになる.
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