増大号特集 睡眠の正しい理解を促す70のトリビア
Ⅰ章 睡眠の基礎的疑問
Q8 寝てはいるけれど熟眠感(睡眠休養感)がない場合はどうしたらよいでしょうか?
内海 智博
1
,
栗山 健一
1
1国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所睡眠・覚醒障害研究部
キーワード:
睡眠休養感
,
sleep restfulness
,
睡眠休養感欠如
,
nonrestorative sleep
,
睡眠時間
,
sleep duration
,
睡眠衛生
,
sleep hygiene
,
睡眠障害
,
sleep disorder
Keyword:
睡眠休養感
,
sleep restfulness
,
睡眠休養感欠如
,
nonrestorative sleep
,
睡眠時間
,
sleep duration
,
睡眠衛生
,
sleep hygiene
,
睡眠障害
,
sleep disorder
pp.558-561
発行日 2025年5月15日
Published Date 2025/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810670050558
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A 熟睡感と同じように睡眠の質を反映している,睡眠で体が休まったと感じる睡眠休養感がない場合,まず十分な睡眠時間が確保できているか確認しましょう。ただし,生理的に必要な睡眠時間は年齢により異なり,必要以上に長く床にいることは逆効果となる可能性があるので注意しましょう。また,不適切な睡眠衛生は熟眠感を低下させる要因となるので,寝室の環境や日常生活習慣,嗜好品の摂取などを改善する必要があります。それでも熟眠感が回復しない場合,睡眠障害や精神・神経疾患が原因である可能性があります。

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