Japanese
English
特集 精神医療に関する疫学のトピック—記述疫学,リスク研究からコホート研究まで
ポリシーメイキングにかかわる疫学指標のあり方—「睡眠の質」研究班の紹介
An Ideal Concept of Epidemiological Indices for Policymaking:Introduction of the Research Projects of ‘Quality of Sleep’
栗山 健一
1
Kenichi Kuriyama
1
1国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所睡眠覚醒障害研究部
1Department of Sleep-Wake Disorders, National Institute of Mental Health, National Center of Neurology and Psychiatry, Tokyo, Japan
キーワード:
睡眠健康政策
,
sleep health policy
,
睡眠健康増進
,
sleep health promotion
,
睡眠の質
,
sleep quality
,
睡眠休養感
,
sleep restfulness
,
睡眠の主観-客観乖離
,
subjective-objective sleep discrepancy
Keyword:
睡眠健康政策
,
sleep health policy
,
睡眠健康増進
,
sleep health promotion
,
睡眠の質
,
sleep quality
,
睡眠休養感
,
sleep restfulness
,
睡眠の主観-客観乖離
,
subjective-objective sleep discrepancy
pp.459-468
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206314
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抄録 2012年度より健康日本21(第2次)に基づく健康施策が行われており,睡眠休養を向上させる目的で「健康づくりのための睡眠指針2014(睡眠12箇条)」が策定された。次期の健康日本21(第3次)では,この有用性を高め,睡眠健康を測る指標を強化した上で実施することを目指し,2019年度より厚生労働科学研究費事業として,睡眠12箇条を改訂する準備のための「睡眠の質」研究班が立ち上げられた。この研究班の目標は,従来の睡眠時間指標とは異なる,新たな「睡眠の質」指標を開発し,国民健康増進を目指した疫学指標として導入することである。我々は,2年間の班活動を通し,新たな「睡眠の質」指標を探索・同定し,本指標を評価指標とし生活習慣などを改善することで,健康転機を改善し得るという結論に到達した。今後は,本指標を政策に実装するとともに,客観的計測に基づく睡眠指標の社会実装を目指し活動を進める。
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