増大号 サッと読めてパッとわかる! 感染症診断メモ。
6章 その他の感染症
3.侵襲性肺アスペルギルス症の治療中に薬剤耐性を疑うポイントは何でしょうか? その場合,どのように対応すればよいでしょうか?
木村 宗芳
1
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院臨床感染症科
キーワード:
侵襲性アスペルギルス症
,
アゾール耐性アスペルギルス
,
ブレイクポイント
,
non-wild type
Keyword:
侵襲性アスペルギルス症
,
アゾール耐性アスペルギルス
,
ブレイクポイント
,
non-wild type
pp.470-477
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690040470
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●原因のアスペルギルスの薬剤感受性試験結果が耐性を示す場合や,non-wild typeに分類される場合には薬剤耐性アスペルギルスの関与を疑う(どの標準法で薬剤感受性試験を行ったかが非常に大切である).
●薬剤感受性試験が自施設で行えない場合には,アスペルギルスに対して活性をもつ抗真菌薬を予防投与中であるにもかかわらず患者が侵襲性肺アスペルギルス症を発症したときや,侵襲性アスペルギルス症に推奨される治療を導入し,適切に経過観察しても病状が改善しないときなどに,薬剤耐性アスペルギルスの関与を疑う.
●侵襲性アスペルギルス症において薬剤耐性アスペルギルスの関与を疑った場合,菌株が得られている場合には薬剤感受性試験と遺伝学的な菌種の同定のできる研究機関などにそれらの検査を依頼することを検討する.菌株が得られていない場合には気管支鏡検査やCTガイド下肺生検検査などを追加して原因真菌の特定を積極的に試みる.また,薬剤耐性とは違った理由で治療薬や予防薬への反応が悪い可能性についても検討する(薬剤の濃度の問題,本症の診断が正しいのか,他の真菌などによる感染症を併発していないかなど).

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