増大号 サッと読めてパッとわかる! 感染症診断メモ。
1章 免疫不全関連感染症
1.外来フォロー中の患者で,薬剤耐性HIVの関与を疑う状況はどのようなときでしょうか? その場合,HIV薬剤耐性検査の提出とその解釈はどのようにすればよいでしょうか?
渡邊 大
1
1国立病院機構大阪医療センター臨床研究センターエイズ先端医療研究部
キーワード:
ヒト免疫不全ウイルス感染症
,
HIV感染症
,
伝播性薬剤耐性変異
,
獲得性薬剤耐性変異
,
ウイルス学的治療失敗
Keyword:
ヒト免疫不全ウイルス感染症
,
HIV感染症
,
伝播性薬剤耐性変異
,
獲得性薬剤耐性変異
,
ウイルス学的治療失敗
pp.302-306
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690040302
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●外来フォロー中のヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者では,ウイルス学的治療失敗時に薬剤耐性HIVの関与を疑うが,耐性変異を保有する流行株による感染や曝露前予防内服による耐性変異の獲得などにも注意する.
●HIV薬剤耐性検査は保険収載され一部の検査会社に提出可能であり,保険診療外として国立感染症研究所や一部の地方衛生研究所,拠点病院などでも実施している.
●薬剤耐性の解釈はスタンフォード薬剤耐性データベースやIAS-USAパネル,ANRSテーブルを参照し,どの方法を用いても解釈に大きな差はない.

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