連載 ビッグデータ,リアルワールドデータの活用・第6回
日本老年学的評価研究(Japan Gerontological Evaluation Study:JAGES)のリハビリテーション医療への応用
井手 一茂
1
,
近藤 克則
1,2
Kazushige Ide
1
,
Katsunori Kondo
1,2
1千葉大学予防医学センター
2医療経済研究機構
1Center for Preventive Medical Sciences, Chiba University
2Institute for Health Economics and Policy
キーワード:
ICF
,
環境要因
,
高齢者
,
ビッグデータ
,
地域リハビリテーション支援事業
Keyword:
ICF
,
環境要因
,
高齢者
,
ビッグデータ
,
地域リハビリテーション支援事業
pp.333-337
発行日 2026年3月10日
Published Date 2026/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220540030333
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はじめに
高齢化が進行し,現役世代の減少が進むなかで,地域共生社会の実現に向けての取り組みが進んでいる1).地域共生社会の実現にあたっては,リハビリテーション専門職を含む医療・介護専門職が専門性を発揮し,地域をデザインすることが求められている1).そうしたなかで,近年,リハビリテーションの定義におけるリハビリテーションの対象が,障害者や社会的不利の状態にある人からすべての人へと広がりをみせている2).さらに,地域における介護予防の取り組みを機能強化するために,地域ケア会議,住民運営の通いの場への,リハビリテーション専門職の関与を促進する地域リハビリテーション活動支援事業の活用も進んできている3).
われわれが取り組む多市町村の高齢者を長期追跡した大規模データベースである日本老年学的評価研究(Japan Gerontological Evaluation Study:JAGES)4)では,国際生活機能分類(International Classification of Functioning Disability and Health:ICF)5)における個人を取り巻くさまざまな環境因子に関するエビデンスの創出と,データを活用した地域づくりに取り組んできた.
本稿では,JAGESのデータ活用事例を中心に,高齢者に対するリハビリテーション医療におけるビッグデータ活用の可能性について概説する.

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