Japanese
English
調査
老後の自宅生活継続のための準備状況
Readiness for aging in place at home
岩下 佳弘
1
,
戸渡 洋子
2
,
爲近 岳夫
3
,
荒木 善光
2
,
田中 恵理
4
,
大森 久光
5
Yoshihiro Iwashita
1
,
Yoko Towatarai
2
,
Takeo Tamechika
3
,
Yoshimitsu Araki
2
,
Eri Tanaka
4
,
Hisamitsu Omori
5
1熊本保健科学大学保健科学部リハビリテーション学科理学療法学専攻
2熊本保健科学大学保健科学部看護学科
3熊本保健科学大学保健科学部リハビリテーション学科生活機能療法学専攻
4熊本保健科学大学保健科学部共通教育センター
5熊本大学大学院生命科学研究部環境衛生解析学講座
1Division of Physical Therapy, Department of Rehabilitation, Faculty of Health Sciences, Kumamoto Health Science University
2Department of Nursing, Faculty of Health Sciences, Kumamoto Health Science University
3Division of Occupational Therapy, Department of Rehabilitation, Faculty of Health Sciences, Kumamoto Health Science University
4Center for General Education, Faculty of Health Sciences, Kumamoto Health Science University
5Department of Biomedical Laboratory Sciences, Graduate School of Life Sciences, Kumamoto University
キーワード:
Aging in place
,
自立生活
,
住環境
,
スマートデバイス
,
地域コミュニティ
Keyword:
Aging in place
,
自立生活
,
住環境
,
スマートデバイス
,
地域コミュニティ
pp.83-92
発行日 2025年1月10日
Published Date 2025/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220530010083
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要旨 Aging in placeとは,できるだけ長く,自立し,安全で快適に自宅で暮らすことであり,多くの高齢者とその家族にとって重要な目標である.筆者らは,2022年12月から2023年3月にかけて,40〜70歳台のA県在住者を対象に,aging in placeに関するアンケート調査を行った.回答者の79.9%が自宅での生活を重視しており,高年齢層ほど自立生活や住環境について考慮していた.近年普及が進んでいるスマートデバイスは高齢者にとっても自立生活を支援する有効なツールになり得る.しかしながら,音声制御の補助機器や安全対策としたスマートデバイス類の所有率は2.6%と低値であり,利活用に向けた啓発や支援の必要性が示唆された.回答者の約38.3%が,住んでいる地域の社交の場や活動場所を把握できておらず,将来の孤独感や孤立感を軽減するためにも地域コミュニティへの支援の必要性が考えられた.
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