増刊号 眼科診療のピットフォールあるある—対応スキル爆上げのヒント
11.斜視・弱視
水平斜視—初診時にみるべきポイントとピットフォール
横山 吉美
1
1中京病院眼科
キーワード:
乳児内斜視
,
急性後天共同性内斜視
,
両眼視機能
Keyword:
乳児内斜視
,
急性後天共同性内斜視
,
両眼視機能
pp.306-310
発行日 2025年10月30日
Published Date 2025/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037055790790110306
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はじめに
水平斜視は,発症時期と眼球運動障害の有無で対応の仕方が異なる。乳児内斜視やDuane症候群,Möbius症候群などの先天または乳児期発症の内斜視は,両眼視機能をいかに発達させるかを考える必要がある。一方で,急性後天共同性内斜視では発症原因に留意する必要がある。また,先天性以外の眼球運動障害を伴う水平斜視においても原因精査は必須である(こちらについては,別項「眼球運動障害」を参照されたい)。
本稿では,一次診療を担う眼科医がどこまで対応すべきか,専門施設への紹介基準などを中心に解説する。

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