眼科手術の適応―最新情報
3.斜視 4)斜視に対するボツリヌス毒素療法
後関 利明
1
1北里大学眼科
キーワード:
ボツリヌス毒素療法
,
A型ボツリヌス毒素
,
BOTOXⓇ
,
斜視
,
ICT(Information and Communication Technology)
,
急性後天共同性内斜視
Keyword:
ボツリヌス毒素療法
,
A型ボツリヌス毒素
,
BOTOXⓇ
,
斜視
,
ICT(Information and Communication Technology)
,
急性後天共同性内斜視
pp.1065-1068
発行日 2017年9月30日
Published Date 2017/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000142
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A 型ボツリヌス毒素を大量に作成した米国のDr.Schantz は眼科医のDr.Scott らと共同で1960 年からボツリヌス毒素による斜視の治療を開始した。サルを用いた斜視の治療で安全性と効果を確かめたあと臨床応用となった。ボツリヌス毒素製剤は数社から発売されているが,本邦で斜視治療に使用可能なのは,BOTOX Ⓡ(グラクソ・スミスクライン)のみである。BOTOX Ⓡの開発は,1977 年Dr.Scott による斜視への臨床応用1)によって始まり,1989 年に世界で最初に米国で承認された。日本では1996 年に眼瞼痙攣に対して承認され,その後2015 年斜視に対し承認が追加された。
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