増刊号 眼科診療のピットフォールあるある—対応スキル爆上げのヒント
3.緑内障
緑内障の治療②—薬物治療のピットフォール
小路 梨華
1
,
三浦 悠作
1
1高知大学医学部眼科学講座
キーワード:
緑内障点眼薬の副作用
,
眼表面疾患
,
OSD
,
点眼アドヒアランス
Keyword:
緑内障点眼薬の副作用
,
眼表面疾患
,
OSD
,
点眼アドヒアランス
pp.96-100
発行日 2025年10月30日
Published Date 2025/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037055790790110096
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はじめに
緑内障治療の基本は眼圧下降であり,その第一選択として点眼薬が広く用いられている。点眼薬は簡便かつ非侵襲的な治療手段として有用である一方,さまざまな副作用をもたらし,治療継続を困難にすることも少なくない。また,点眼薬の治療効果は患者の点眼アドヒアランスに大きく依存することが,多数の報告により示されている。点眼薬による副作用や点眼アドヒアランスを見極め,必要に応じて点眼薬の変更や外科的治療への切り替えを行うことは,患者のQOLと治療成績を両立するうえできわめて重要である。

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