Summing Up
緑内障の薬物治療
井上 賢治
1
1医療法人社団済安堂井上眼科病院理事長・病院長
pp.34-42
発行日 2015年8月31日
Published Date 2015/8/31
DOI https://doi.org/10.34449/J0024.01.50_0034-0042
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「はじめに」緑内障治療の最終目標は患者の残存する視野の維持,言い換えると視野障害進行の抑制である.視野障害進行抑制に対して唯一エビデンスが得られているのが眼圧下降である.眼圧下降治療の第一選択は薬物治療,特に点眼薬治療である.緑内障診療ガイドラインでは,薬物治療の導入は単剤(単薬)投与から始め,目標眼圧に達成しなければ薬剤変更あるいは多剤併用となると記されている(図1).本稿では,緑内障点眼薬治療を単剤投与と多剤併用に分けて解説する.また,点眼薬には効果(眼圧下降,視野維持)と副作用があり,そのバランスが大切であることから効果と副作用に分けて解説する.
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