映画の時間
—許されたい、わたしがわたしで生きることを—愛されなくても別に
桜山 豊夫
pp.672
発行日 2025年7月15日
Published Date 2025/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.036851870890070672
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小津安二郎監督の戦前の名作『一人息子』(1936年・松竹)の冒頭の言葉としても有名ですが、芥川龍之介は『侏儒の言葉』の中で、「人生の悲劇の第一幕は親子となったことにはじまっている。」と書いています。また昔から「親はなくても子は育つ」と言われていますが、最近の虐待事件などに接すると、「親はあっても子は育つ」と言い換えたくもなります。児童虐待は次代を担う世代に影響を与えるという点からも公衆衛生上、重要な課題です。
今月ご紹介する『愛されなくても別に』は、親との関係に悩む3人の大学生が登場します。
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