映画の時間
—一人暮らしだけど、一人じゃない。老いてもなお、ごきげん!哲代さんの心も体もさびない生き方—104歳、哲代さんのひとり暮らし
桜山 豊夫
pp.284
発行日 2025年3月15日
Published Date 2025/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.036851870890030284
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2024年9月1日時点の住民基本台帳に基づく高齢者の数が、9万5,119人と10万人に近づいています。国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、2050年ごろには100歳以上の高齢者が50万人を超える見通しとされています。いよいよ人生百年時代の到来です。
今月は、104歳を迎えて1人暮らしをされている、石井哲代さんの生活を追ったドキュメンタリーをご紹介します。入院していた哲代さんが退院して自宅に戻ってくるシーンから映画は始まります。哲代さんの自宅は道路からやや高くなっているところにあり、家に戻るには、けっこう急な坂道を上らなければなりません。私道らしいその上り坂は道幅も狭く、慣れていなければ、車で登るのもためらわれそうな道です。
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