特集 専門基礎分野を臨床判断に接続する
—診療看護師の視点—専門基礎の知識は実践でこう生きる
廣岩 直希
1
,
佐藤 元紀
1
1新松戸中央総合病院
pp.32-37
発行日 2026年1月25日
Published Date 2026/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950670010032
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はじめに
私は(廣岩)現在、診療看護師(NP)として急性期病院に勤務し、医師の指示のもとで協働して診療を行っています。診療看護師とは、5年以上の臨床経験を経た後、日本NP教育大学院協議会が認定した修士課程を修了し、同協議会が実施するNP認定試験を合格した者で、医師や多職種と連携・協働し、一定レベルの診療の補助を行うことができる看護師です。大学院では、的確な医療介入ができるよう、特に臨床推論能力に力点を置かれ、そのためにアドバンス3P(フィジカルアセスメント Physical assessment、病態生理学 Pathophysiology、薬理学 Pharmacology)を基盤とした教育を受けました。
さて、私が診療看護師として専門基礎知識をどのように生かしているかと考えた時、最も分かりやすい形であれば、解剖学の知識の活用が挙げられます。直接的あるいは包括的指示のもと、動脈穿刺やPICC(末梢留置型中心静脈カテーテル)挿入などを行う際に、解剖学的イメージを用いて精度を高めることは日々修練を重ね行っています。また、X線やCTの読影、エコーの日常的な活用など、高度な看護実践を確実なものとしていく上で恩恵を受けていることは間違いありません。
しかし、診療看護師として真に専門基礎知識を生かし、医療現場の働き方を変えたといえるのは、臨床推論という思考過程と接続させ、その思考から導かれた判断を常に実践に生かすことで成り立っています。ここに、私の考える専門基礎知識と臨床推論の思考の接続を示すことが、みなさまのご参考になれば幸いです。

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