連載 教育と研究,臨床をつなぐメッセージ やっぱり私は,看護師だった!・12【最終回】
看護師として生きることを支えたい
那須 あい
pp.1041
発行日 2011年12月25日
Published Date 2011/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101952
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「臨床にいると,カスカスするんです」と社会人大学院生の一人が言った。他の院生も,「わかるわかる」と頷く。心がヘチマのように乾いていて,今にも,クシャっとつぶれてしまいそうな気持ちだと言う。そんな折,ちょうど卒業生から電話があった。「先生,本当に必要な看護は,完全ボランティアなんです。虚しい」と。「カスカスするの?」って聞いたら,すかさず,「そうなんです」と。
「今は子育てに追われているし,お金も貯めなくちゃいけない。だからニンテイとったり,センモン行ったりできない。こんなんで看護師やっていいんですかね」と外来で働いていた友達が言った。
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