書評
『専門看護師の思考と実践』
山田 雅子
1
1聖路加国際大学看護学部
pp.1047
発行日 2015年12月15日
Published Date 2015/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200348
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1997年、筆者が専門看護師になりたてのころ、「何ができるようになったの?」と周囲の医師からよく聞かれたものだ。その問いに対する回答は難しく、専門看護師の6つの役割を説明したところで何も伝わらないもどかしさをいつも感じていたことを思い出した。
専門看護師には5年に1度更新する制度があり、「卓越した実践」については少なくとも5年ごとに意識して文章化し、オーソライズを受けていることになる。しかし、その記述は申請時に必要な書類として保管されているだけで、提出した当事者としては、どの点を卓越した実践者として認定されているのか、今一つつかみどころのないまま専門看護師の役割を日々模索していたような気がする。
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