特集 抗菌薬の選び方・変え方・やめ方
治療をいつ止めるか
CRPを指標とした治療終了の判断
佐田 竜一
1
1大阪大学大学院医学系研究科変革的感染制御システム開発学（日本財団）寄附講座
キーワード：
CRP-guided antibiotic treatment
,
肺炎
,
皮膚軟部組織感染症
,
GNR菌血症
Keyword:
CRP-guided antibiotic treatment
,
肺炎
,
皮膚軟部組織感染症
,
GNR菌血症
pp.887-890
発行日 2025年5月10日
Published Date 2025/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620060887
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎CRP-guided antibiotic treatmentは抗菌薬使用期間を短縮しうるが，有効性は感染症ごとに異なる．
◎肺炎ではCRPを指標とした抗菌薬管理が有用で，標準治療より期間短縮が可能である．
◎皮膚感染症では局所症状が重要だが，CRP低下率を指標とする研究が必要である．
◎グラム陰性桿菌（GNR）菌血症では，CRP-guided treatmentが治療短縮効果を示す可能性がある．
◎疾患ごとのCRPの最適カットオフ値や，他バイオマーカーとの併用研究が求められる．
Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.
