特集 必修 日常検査の実技
血清
CRP
上尾 八郎
1
1京大病院中検
pp.46-47
発行日 1975年8月1日
Published Date 1975/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200836
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C反応性タンパク(C reactive protein)の略称である.CRPは一般に体内で活動性炎症を来している疾患,あるいは退行性病変が進行している際に,ヒト血中に出現する特殊な病的タンパクである.通常の検査法では健康人には認められないので,CRPを検出することにより,上記疾患の推移や治療効果の判定などに利用される.CRPの検査法の原理は,ヒトのCRPを純粋に取り出し,このCRPでウサギを免疫して抗CRP血清を作り,この抗CRP血清と患者血清を接触させて,患者血清中のCRPを検出するというものである.沈降反応(毛細管法),ラテックス凝集反応(スライド法),一元免疫拡散法(プレート法)などの検出法がある.本文では,一般検査室で多く用いられている毛細管法の測定技術について図説する.
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