検査メモ
CRP
守屋 喜美雄
1
1一ツ橋診療所
pp.60
発行日 1969年1月10日
Published Date 1969/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202513
- 有料閲覧
- 文献概要
C反応性蛋白(CRP)は,炎症や組織の退行性変化があると,他のいかなる反応物質よりも早く,病初から患者血清中に現われ,病状悪化とともに増量し,極期を過ぎると減少します.赤沈よりも炎症に対して特異性があり,一般に赤沈の回復より早く陰性化します.
膠原病,心筋硬塞,悪性腫瘍などの診断のさいに,好んで利用されますが,この反応は陽性の場合に意義があり,陰性であるからといってかるがるしくこれらの疾患を否定してはなりません.たとえば,癌でもCRP陰性のことがあります.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.