連載 事例で学ぶ看護管理―組織行動学的視点の活用・12
連載終了にあたって
稲田 三津子
1
1日本赤十字看護大学
pp.246-248
発行日 2002年3月10日
Published Date 2002/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902365
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はじめに
本連載では,看護管理に関連する諸問題について,組織で働く個人と,組織の中の集団がどのように行動するのかを研究する「組織行動学」という理論を用いて,事例を読み解いてきた。事例は,ブロックを積み上げていくように,3つのレベル,すなわち個人,集団,組織システムというレベルへ,順次,段階的に分析の対象を広げて展開した。
ここで取り上げたテーマ以外にも,重要なものがいくつかある。たとえば,集団行動の問題としてはチーム,パワーと政治,交渉などがあり,組織システムの問題としては職務設計,業績評価や報酬システム,組織文化,組織開発についてなどがある1)。本連載では紹介しきれなかったが,機会があったら文献のご一読をお勧めしたい。
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