特集 【研究する人間】木下康仁先生の功績と足跡
Ⅰ.研究者として,教育者として—木下康仁先生との在りし日
Ⅰ-2 看護学との邂逅
「研究者らしい研究者」木下先生から学んだこと
グレッグ 美鈴
1
1名桜大学大学院看護学研究科
pp.24
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002283700580010024
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私が木下先生に初めてお目にかかったのは,2006年の萱間真美先生(現国立看護大学校)の科研「質的研究方法を用いた看護学の学位論文評価基準の作成に関する研究」(2006〜2008年)の会議でした。その後,昨年3月まで研究でご一緒する機会がありました。
木下先生にお会いする前の私は,「M-GTAを開発された偉い先生」というイメージをもっていました。私はM-GTAを専門的に学んだことはありませんが,博士論文がGlaserのグラウンデッド・セオリーだったためにM-GTAに興味をもち,木下先生のご著書を読みました。科研メンバーの中で,私が最も長く付き合いのあったのは麻原きよみ先生(現大分県立看護科学大学)でしたが,木下先生と初めてお話しした際,旧知の麻原先生と同じように率直に意見交換ができたことに感動したのを,いまでも覚えています。
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