マイオピニオン
医局崩壊は防げるか!?—その病理と病院皮膚科の生きる道
中捨 克輝
1
Katsuki NAKASUTE
1
1独立行政法人国立病院機構埼玉病院皮膚科
pp.544-545
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730790080544
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読者の皆様の大半は「何か知らんやつが変なこと言い出した」と思われるであろう.そのとおりであるが,このようなテーマで依頼をいただいた理由を2つ釈明してから本題に移りたいと思う.その1つは筆者が「病院皮膚科医の今後のあり方」を医局関連病院の部長の立場で模索し実践していることが徐々に認知されていること.もう1つが2022年から日本臨床皮膚科医会(日臨皮)の常任理事を拝命し勤務医委員会を担当していることである.
急性期医療の現場に残る意義を感じられない中堅皮膚科医が医局から絶滅の危機に瀕していること,地方のみならずシーリングの影響で都市部でも人手不足が進行していることは誰もが知ることであろう.これは医療費削減や勤務医の待遇などの制度だけの問題なのであろうか.
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