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≪腫瘍病理鑑別診断アトラス≫
胆道癌・膵癌
筆頭著者 鬼島 宏 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2021年11月22日
ページ数 340
判型 B5変
印刷版ISBN 978-4-8306-2247-2
印刷版発行年月 2015年4月
書籍・雑誌概要
核磁気共鳴画像法 (MRI) や内視鏡超音波 (EUS) を用いた正確な治療前診断など,胆道癌・膵癌を対象とした近年の画像診断学・治療の目覚しい発展により,病理医はより緻密な診断を求められている.本書は,上記の状況を鑑み,最新のWHO分類,TNM分類,癌取扱い規約,さらには内外の診療ガイドライン等を踏まえ,全国で標準化・均霑化された病理診断が行われ,適切な診療に反映されることを目的として,胆道癌・膵癌について,詳細に解説を施す.
目次
第1部 検鏡前の確認事項
I.胆道・膵腫瘍組織分類の現状:癌取扱い規約とWHO分類の概要と相違
1.胆道腫瘍
2.膵腫瘍
II.病理標本の取り扱い方
1.生検,細胞診標本
2.手術切除標本
III.胆道・膵腫瘍の肉眼所見
IV.胆道腫瘍診断に有用な免疫組織化学
V.膵腫瘍診断に有用な免疫組織化学,遺伝子検査
第2部 組織型と診断の実際
Ⅰ.胆道病変
1.腫瘍様病変(ポリープを含む)および腺筋腫症
2.胆道癌の前癌病変(IPNB,BilIN,ICPN を含む)
3.胆道癌腺癌および稀な上皮性腫瘍
4.神経内分泌腫瘍(NET)および関連腫瘍(パラガングリオーマを含む)
5.稀な非上皮性腫瘍および腫瘍様病変
6.胆管の炎症性疾患:PSC,IgG4関連硬化性胆管炎
7.胆囊の炎症性疾患(黄色肉芽腫性胆囊炎を含む)
II.膵病変
1.漿液性腫瘍
2.粘液性囊胞腫瘍(MCN)
3.膵管内腫瘍(IPMN,ITPN)
4.浸潤性膵管癌(亜型,前駆病変を含む)
5.腺房細胞癌
6.神経内分泌腫瘍
7.solid pseudopapillary neoplasm(SPN)
8.稀な膵腫瘍-非上皮性腫瘍,腫瘍様病変
9.転移性膵癌
10.自己免疫性膵炎
第3部 鑑別ポイント
Ⅰ.膵癌の胆管浸潤 vs 胆管癌の膵浸潤
II.管内発育型胆管癌 vs IPNB vs BilIN
III.乳頭部腺腫 vs 早期乳頭部癌
IV.PanIN vs IPMN
V.膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)由来癌 vs 通常型膵癌 vs 併存癌
VI.生検による鑑別診断アプローチ
VII.胆汁,膵液,FNAを含めた細胞診における鑑別診断
VIII.術中迅速診断における鑑別,判定,報告(細胞診の併用)
1.胆道
2.膵
第4部 臨床との連携
Ⅰ.画像診断の病理への応用
II.胆膵領域の内視鏡診断
III.胆道癌・膵癌の進行度と治療方針・予後
IV.胆道癌・膵癌の進展度診断と断端評価
V.診療ガイドラインで問われる病理関連事項
1.胆道
2.膵
VI.組織学的治療効果判定
VII.病理診断報告書の記載
1.生検,切除検体
2.細胞診
索引