書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。
アルコール性肝障害(アルコール関連肝疾患)診療ガイド2022
筆頭著者 日本肝臓学会 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2022年10月22日
ページ数 68
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8306-2113-0
印刷版発行年月 2022年10月
書籍・雑誌概要
日本肝臓学会編集によるアルコールによる臓器障害を取り上げた初の診療ガイドブック.日本におけるアルコール性肝障害による死亡者数は増加傾向にある.本書ではアルコール性肝障害の疫学,病態生理,診断に関する最新のエビデンス,生活指導から薬物療法に至るマネジメント・治療の実際までを網羅して取り上げ,エキスパートオピニオンとして,診療で必要な知識やスキルの具体的なポイントを解説した.全臨床医必携の一冊.
目次
第1章 疾患概念
1. アルコールによる健康被害と肝障害
2. アルコール依存症とアルコール使用障害─その概念と診断
[1]アルコール依存症の概念
[2]アルコール依存症の診断
[3]アルコール依存症とアルコール使用障害の概念の相違と問題点
3. わが国におけるアルコール性肝障害(ALD)の診断基準─その変遷と現状
4. ALDの病型分類と進展様式
5. 重症アルコール性肝炎の問題
6. ALDの概念の国際動向
7. ALDと非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
8. 飲酒量低減治療とハームリダクション
第2章 疫学的側面
1. わが国のアルコール消費の実態
2. わが国のアルコール使用障害の実態
3. アルコール性肝障害(ALD)の国際的動向とわが国における実態
4. ALDの予後
第3章 病態生理
1. 概論
2. 肝細胞障害機序
[1]肝細胞におけるエタノール代謝とミトコンドリア障害
[2]酸化ストレスや小胞体(ER)ストレスを介した肝細胞死
[3]腸内細菌叢の肝細胞障害への関与
[4]肝微小循環障害の肝細胞障害への関与
3. 肝細胞内脂肪滴貯留機序
4. 肝線維化進展機序
5. 肝発癌機序
6. 炎症による他臓器を介した肝臓との連関
7. アルコール性肝障害(ALD)と性差
第4章 診断
1. 病理診断(肝生検)
[1]肝生検
[2]病理所見
2. 臨床診断(バイオマーカー・非侵襲的診断の活用)
[1]飲酒マーカー
[2]肝線維化マーカー
[3]重症度スコア
第5章 マネジメント・治療
1. 脂肪肝・脂肪肝炎への対応
[1]代謝異常の頻度
[2]肥満
[3]糖尿病
2. 重症アルコール性肝炎,acute-on-chronic liver failure(ACLF)の治療
[1]治療の概要
[2]内科的治療の各論
[3]全国集計からみた治療の実態
3. アルコール性肝硬変のマネジメント
[1]栄養サポート
[2]合併症対策
4. アルコール性肝癌の対策
5. 非代償性肝硬変,アルコール性肝炎/ACLF,肝細胞癌合併例に対する肝移植
[1]アルコール性の非代償性肝硬変
[2]重症アルコール性肝炎/ACLF
[3]肝細胞癌合併例
6. 臓器障害に対する断酒と飲酒量低減治療
[1]アルコール関連臓器障害に対する断酒
[2]アルコール関連臓器障害に対する飲酒量低減治療