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ガイドライン+αの
危険な咳・そうでない咳の見分け方
筆頭著者 松瀬 厚人 (著)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2022年1月17日
ページ数 96
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8306-1735-5
印刷版発行年月 2017年8月
書籍・雑誌概要
「咳嗽に関するガイドライン」作成委員の著者による一般内科医のための咳診療テキスト.咳は臨床現場で遭遇する頻度が極めて高い症候で,その原因疾患は多岐にわたり,肺癌などの重篤な原因疾患を見逃してはならない.本書では重篤な原因疾患を除外するための検査法から,診断前治療における処方の仕方とその評価,薬の止めどき,患者指導,専門医への紹介のタイミングなど,一般内科医が進める実際の診療の流れに沿って解説する.
目次
第1章 咳とはなにか
1 咳の定義・メカニズム・疫学
咳とは?
咳の出るメカニズム
リアルワールドでの咳の実態調査
2 咳の分類
乾性咳嗽と湿性咳嗽
咳の持続期間による分類
3 危険な咳,そうでない咳
危険な急性咳嗽
危険な遷延性・慢性咳嗽:自験例の紹介
まとめ
4 慢性呼吸器疾患に合併する咳嗽
肺癌に伴う咳嗽
特発性間質性肺炎(IPF)に伴う咳嗽
慢性閉塞性肺疾患(COPD)に伴う咳嗽
睡眠時無呼吸症候群(SAS)に伴う咳嗽
5 咳嗽の評価法
咳受容体感受性試験
visual analog scale(VAS)
咳嗽のQOL問診票
咳嗽モニター
6 専門医へ紹介するタイミング
初期対応で重篤な異常が認められた場合
診断前治療が無効の場合
再発例の場合
紹介を受けた専門医として
7 『咳嗽に関するガイドライン』の使い方
世界の咳嗽ガイドライン
咳嗽ガイドラインの使い方
第2章 咳の診断・検査
1 咳嗽の原因疾患の診断
咳嗽診断の原則
2 急性咳嗽の代表的な疾患の臨床像と原因疾患の診断法
感染性咳嗽
急性咳嗽診断の進め方
3 遷延性・慢性咳嗽の代表的な疾患の臨床像と原因疾患の診断法
感染後咳嗽
咳喘息(CVA)
副鼻腔気管支症候群(SBS)
胃食道逆流症(GERD)
遷延性・慢性咳嗽の診断の実際
一般診療所における遷延性・慢性咳嗽への対応の実際
専門施設で行う検査
第3章 咳の治療
1 鎮咳薬による治療
鎮咳薬の分類
非特異的鎮咳薬の使い方
漢方薬とハチミツ
2 咳嗽の非薬物療法
慢性咳嗽の理学療法,会話療法
今後の展望
3 感染性咳嗽の治療
感染性咳嗽の治療方針
抗菌薬を使うか使わないか
4 副鼻腔気管支症候群(SBS)の治療
SBS治療の実際
5 咳喘息(CVA)の治療
咳喘息の日常管理
咳喘息の急性増悪時の管理
咳喘息の治療期間
日常生活指導
6 胃食道逆流症(GERD)による慢性咳嗽の治療
GERDによる慢性咳嗽の治療
7 感染後咳嗽の治療
感染後咳嗽の治療の考え方
8 原因不明の慢性咳嗽の治療
cough hypersensitivity syndrome(CHS)について
原因不明の慢性咳嗽に対する治療
9 その他の咳嗽の治療
慢性気管支炎による咳嗽
後鼻漏(PND)による咳嗽
薬剤性咳嗽
高齢者の咳嗽
職業性・環境因子による咳嗽
主な略語
索引
【Column】
咳の患者は増えている?
なぜ3週間?
ガイドライン通りにやったのに
アトピー咳嗽とは
治療前診断が正しいかどうかの判断はどうする?
聴診で炎症がわかる?
市販の咳止めには何が入っているのか
咳エチケットについて
まずはエリスロマイシンから始める理由
マクロライドと肺のマイクロバイオーム
吸入指導の重要性
喘息は治らない?
飲酒と喘息
吸入ステロイド単剤か吸入ステロイド+長時間作用型β2刺激薬合剤か?
感染後咳嗽に対する長時間作用型吸入抗コリン薬の効果
感染後咳嗽はどこまで止めるべきなのか
咳の脳科学
餅は餅屋