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看護における危機理論・危機介入(第5版)
筆頭著者 小島 操子 (著)
聖隷クリストファー大学名誉教授
金芳堂
電子版ISBN
電子版発売日 2024年2月20日
ページ数 195
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-7653-1990-4
印刷版発行年月 2024年2月
書籍・雑誌概要
日本の看護界に危機理論を紹介した一人で,またフィンクの危機モデルの研究家の第一人者である著者が,看護学生や臨床の看護師のために危機理論,危機の考え方,とらえ方,危機モデルについて解説,書き下ろしたわかりやすくやさしいテキスト.危機理論を学び,その傾向を知り,患者をみる,といったプロセスのなかで,危機理論とは何かを概説,喪失と危機,医療の現場での危機状況,危機モデルと危機看護介入を解説した改訂版.
目次
Ⅰ章 危機とは(小島操子)
1.危機理論の発展
1 理論的基盤
2 危機に関する研究
2.危機の特徴と危機看護介入
1 危機の定義
2 危機の特徴
3 危機看護介入
3.発達的危機と状況的危機
1 発達的危機
2 状況的危機
Ⅱ章 喪失と危機(小島操子)
1.危機をもたらす喪失
1 愛の喪失
2 性役割の喪失
3 自己観の喪失
2.喪失と悲嘆
1 正常な悲嘆
2 病的な悲嘆
3 予期的悲嘆
3.不安と危機
1 不安の特徴
2 不安の緩和による危機回避
1)洞察による不安の緩和
2)鎮静・安楽による不安の緩和
3)予期的心配・指導による不安の緩和
Ⅲ章 医療の場で危機を引き起こす要因(小島操子)
1 危機を引き起こす出来事
2 出来事のうけとめ
3 ソーシャル・サポート
4 コーピング(対処)
1)対処規制
2)防衛機制
Ⅳ章 危機モデルと危機看護介入(小島操子)
1.危機モデルとは
1 危機モデル
2 危機の問題解決モデル
2.フィンクの危機モデル
1 危機のプロセス
2 危機への看護介入
3 死別の危機への看護介入
3.コーンの危機・障害受容モデル
1 危機・障害受容のプロセス
2 危機・障害受容への看護介入
4.アグィレラの危機問題解決モデル
1 危機にいたるプロセス
2 問題解決的危機看護介入
5.ムースの疾病関連危機モデル
1 危機にいたるプロセス
2 問題解決的危機看護介入
6.家族危機モデル
1 二重ABC-Xモデル
2 家族危機への看護介入
Ⅴ章 危機状況にある患者の危機の分析と看護介入
〔事例紹介〕
1.初発診断時に深刻な症状と予後告知を受けたIさんの危機
2.心臓手術後に在宅酸素療法が必要となったJさんの危機
3.消化管穿孔のため緊急手術を受けたMさんの危機
4.術後化学療法終了後に肝転移が見つかったNさんの危機
5.長期に抗がん剤治療を受け続けた進行卵巣がんのKさんの危機
6.がん治療中の療養の問題を話し合えないOさん家族の危機