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がん患者の精神症状はこう診る 向精神薬はこう使う

精神腫瘍医のアプローチが25のケースでわかる

がん患者の精神症状はこう診る 向精神薬はこう使う
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筆頭著者 上村 恵一 (編集)

その他の著者等 小川 朝生, 谷向 仁, 船橋 英樹

じほう

電子版ISBN

電子版発売日 2020年12月28日

ページ数 436

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-8407-4737-0

印刷版発行年月 2015年7月

DOI https://doi.org/10.34497/9784840747370

書籍・雑誌概要

●がん患者の うつ・不眠・せん妄・認知症・てんかん に出会ったら!?
●明日から使えるこんな本がほしかった!

①がん患者の多くにあらわれる精神症状を、精神腫瘍医がどうアセスメントし、どう考えて処方しているかがわかる症状編、②向精神薬の特徴や注意点、副作用と効果のバランスを解説した薬剤編、③具体的なエピソードをもとに処方意図、エンドポイントを解説した実践的なケーススタディ編、④薬剤情報(個別の医薬品の特徴について解説)で構成。専門医の症状の見極め・薬剤選択の思考プロセスがわかる実用的な書籍。

<本書の特長>
○がん患者の精神症状に対しては、チーム医療が欠かせない!
 医師・薬剤師・看護師がそれぞれ、どう理解し、どう動けばよいかが、「ポイント」「アプローチ」をみればわかります。
○25のケースで対処方法がわかる!
 よくあるケース、まれではあるが知っておきたいケースなどを取り上げ、精神腫瘍医がわかりやすく解説!

目次

第1章 がん患者の精神症状に関わろう
1.がん患者の精神症状のアセスメントの現状と課題
2.チーム医療と包括的アセスメント
2-1 チームとしてどうアセスメントするか
2-2 薬剤師はどのように関わるか
2-3 看護師はどのように関わるか

第2章 症状を見極めよう
1.うつ病・適応障害
2.不 眠
3.せん妄
4.認知症
5.てんかん・けいれん

第3章 薬を使いこなそう
1.抗うつ薬
2.抗不安薬
3.睡眠薬
4.抗精神病薬
5.抗てんかん薬

第4章 ケーススタディで実践力をみがこう
・抑うつに関連したケース
Case 1 うつ病とアカシジアが合併したら?
Case 2 痛み止めは効かない? 神経障害性疼痛を伴ううつ病にはどう対応する?
Case 3 最近,元気がない。うつ病の悪化では?
Case 4 何をやっても眠れない! 死にたい…と絶望的な患者にどう対応する?

・不眠に関連したケース
Case 5 終末期の不眠にはどう対応する?
Case 6 睡眠薬が効かず不眠を訴える患者 いびきをかいて“眠って”いる?!
Case 7 ベンゾジアゼピン系睡眠薬を減らしていくには?
Case 8 患者さんが睡眠薬を飲みたがります…
Case 9 夜間,子どもがなかなか眠れない様子です…

・せん妄に関連したケース
Case 10 夜中に患者が怒鳴りだした! 過活動型せん妄への対処法は?
Case 11 低活動型せん妄に対する抗精神病薬の過鎮静に注意!

・怒りと否認のケース
Case 12 怒りの事例にはどう対応する?
Case 13 オピオイドを飲んでくれない!

・病態の鑑別が重要なケース
Case 14 吐き気止めの効果がない?
Case 15 気分障害とせん妄の見極めは?
Case 16 せん妄と認知症との見極めは?
Case 17 入院中にアルコール離脱症状が出現したら?
Case 18 一日中ずっとだるい… その原因は?

・向精神薬の副作用で注意すべきケース
Case 19 抗不安薬を飲んで興奮! もしかしてせん妄かも…
Case 20 錐体外路症状の発現にどう対処する?
Case 21 手術を控え,向精神薬はどうすべき? ―減量? 中止? 再開は?
Case 22 向精神薬の依存? 離脱症状を起こさないためには?
Case 23 アカシジアかも… でも精神科医が不在で困った!

・特殊な身体的状態を伴ったがん患者のケース
Case 24 脳転移によるてんかん発作にどう対応する?
Case 25 妊娠中のがん患者が不安を訴えたら?

●薬剤情報
●付録:精神症状を引き起こしやすい薬剤一覧表