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雑誌
予防医療 How Much?
~病気のリスクをお金の価値で考えてみた~
予防医療普及協会 (監修)
メディカルレビュー社
電子版ISBN
電子版発売日 2025年12月1日
ページ数 268
判型 四六判
印刷版ISBN 978-4-7792-2881-0
印刷版発行年月 2025年12月
書籍・雑誌概要
実業家の堀江貴文氏が、予防医療の啓発に力を入れていることをご存知だろうか?
生き馬の目を抜くビジネスの世界。
そこを生き抜いてきた著者がたどり着いた結論。
それが「健康こそ最大の投資」。
「『病気になってから治療する』よりも『病気にならないように予防する』ほうが、
人生にとってお得」ということである。
しかし、インセンティブが見えにくい予防医療は、
大多数の人にとってモチベーションが上がらない。
医師がどんなに
「食生活に気を付けてください」
「適度な運動をしましょう」
と言っても、なかなか守れないのが現実だ。
そんな現状に、堀江氏は「アプローチのやり方が悪いのでは?」と考えた。
同じような考えを持つ医療関係者を集めて、
一般社団法人予防医療普及協会を立ち上げた。
そこでは、ピロリ菌の除菌による胃がん予防キャンペーン「ピ」プロジェクトや、
糖尿病の恐ろしさを啓発するドキュメンタリー映画「糖尿病の不都合な真実」の制作など、
従来の医学界にはない、斬新なアプローチ方法で予防医療の意義を情報発信している。
予防医療に関する著書も上梓している堀江氏。
本書では「お金」という新たな切り口で、予防医療を論じることに挑戦した。
「予防医療を実践すれば、どれくらいお金を得するか?」という視点だ。
取材したテーマは
「健康診断・人間ドック」
「内視鏡検査」
「無痛乳がん検診」
「がん免疫療法」
「総合診療医」
「ポリファーマシー」
「ライフスタイルセンシング」
「VRリハビリ」
「医療DX」
と、幅広い分野に及ぶ。
取材した9人の医師・研究者の専門的知見と堀江氏の大胆な主張は化学変化を起こし、
「予防医療の経済効果は非常に大きい」という興味深い結論を導いた。
日本の医療費は2023年度で47兆3000億円。
同年度の国家予算(一般会計)114兆3812億円の40%を超えている。
加えて、過去5年間で、平均2.1%の上昇を続けている。
予防医療は病気になることを防ぐことで、
医療費の膨張に歯止めをかける効果もある。
予防医療に取り組むことで健康になり、
それが国の政策に良い影響を与えられるとすれば、一挙両得ではないだろうか?
本書を一読すれば、
「予防医療がどれだけお金の面でお得なのか?」
を理解して頂けるはずだ。
1人でも多くの人が予防医療の経済的価値に気づき、
予防医療を実践してもらいたい。
目次
はじめに
第1章 健康診断・人間ドックと予防医療×お金
【人間ドックは質が高く経済合理性のある健診】
公益社団法人日本人間ドック・予防医療協会 荒瀬康司 理事長
第2章 内視鏡検査と予防医療×お金
【胃カメラと大腸カメラは「年間2万3000円でできる未来の自分への投資」】
東京女子医科大学消化器内視鏡科 野中康一 教授
第3章 無痛乳がん検診と予防医療×お金
【乳がん検診は女性を救う「命のサブスク」】
国立大学法人秋田大学 高原太郎 客員教授
第4章 がんと予防医療×お金
【近い将来、がん免疫療法が予防医療の一角を担う可能性は大きい】
慶應義塾大学医学部先端医科学研究所 がん免疫研究部門 籠谷勇紀 教授
第5章 総合診療医と予防医療×お金
【総合診療医は未病の救世主となり得るか?】
東京大学医学部 北村 聖 名誉教授
第6章 ポリファーマシーの改善と予防医療×お金
【薬の無駄遣いは即ち医療費の無駄遣い】
神戸大学医学部 平井みどり 名誉教授
第7章 ライフスタイルの可視化と予防医療×お金
【スマートウォッチを超える健康管理システムが出現した】
奈良県立医科大学MBT研究所 梅田智広 研究教授
第8章 VRリハビリと予防医療×お金
【VRリハビリは介護予算を年間約18兆円も削減できる⁉】
島根大学地域包括ケア教育研究センター 原 正彦客員教授
第9章 医療DXと予防医療×お金
【医療DXは予防医療のアクセルとなり得る】
デジタルハリウッド大学大学院 加藤浩晃 特任教授
おわりに

