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極論で語る循環器内科 第3版
筆頭著者 香坂 俊(編著) (編著)
丸善出版
電子版ISBN
電子版発売日 2022年2月14日
ページ数 288
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-621-30680-2
印刷版発行年月 2022年1月
書籍・雑誌概要
【極論で語る】シリーズの原点、「循環器内科編」が7年ぶりに改訂。カテーテルやデバイス治療など循環器診療の進歩に合わせ、全章をアップデートしました。再結集した豪華執筆陣がエッセー【極論・今昔物語】も加筆。
目次
第1編 Bread - and - butter
第1部 不 整 脈
1章 心房細動 [AF]
極論1 心房細動は絶対的に不整
極論2 クジラはみんな心房細胞
極論3 脈が異なるなら 症状も不一致
極論4 心房細動は「脳」を治療する
極論5 やはり全身を診ることが大事!
コラム1 AF とそのほかの上室性頻脈や徐脈性不整脈
コラム2 心房細動は心房細動を呼ぶ(“AF begets AF”)
コラム3 心房細動の起源の話
コラム4 心房細動がほかの疾患に合併している場合の抗凝固療法
2章 致死性心室性不整脈(心室細動[VF]・心室頻拍[VT])
極論1 心室細動や脈なし心室頻拍が視界に入ったら,何も考えずにまず止める
極論2 原因疾患はとりあえず冠動脈疾患を考える
極論3 抗不整脈薬だけが治療ではない
極論4 ICDは決して万能ではない
コラム1 ACLSを初期研修医に義務化する意義
コラム2 アミオダロン独特の副作用にはどんなものがあるか?
コラム3 皮下植え込み型除細動器[S-ICD]
コラム4 electrical storm(電気の嵐)
極論・今昔物語 人生のコーナーストーン
3章 心臓にまつわる器械(ルビ:デバイス)[device]
極論1 ペースメーカーの適応は伝導障害;遅すぎる心臓
極論2 モードよりもレート;心拍数の設定に注目
極論3 ペースメーカーは徐脈を,ICDは頻脈を
極論4 これからは生理的ペーシング[physiologic pacing]の時代か?
コラム1 右室のペースメーカーは常に非同期?
コラム2 リードレスペースメーカー
極論・今昔物語 リズムコントロールに注目!
第2部 虚血性心疾患
4章 急性冠動脈症候群[ACS]
極論1 ACSが頭をよぎったら心電図.そこでST上昇を見たら緊急カテーテル検査
極論2 非ST上昇のACS なら落ち着いてリスク評価を!
極論3 ニトロよりもアスピリンやスタチンを外さない
極論4 身体所見が合併症を救う(日が来ます)
コラム1 バイオマーカーの進歩
5章 心 カ テ[cardiac catheterization]
極論1 右心カテで心臓をスカウター
極論2 電車(カテ)よりもレール(ワイヤー)を先に,あとは止血を意識して
極論3 尖端部まで届く血管はLAD だけ
極論4 病棟では何をおいても出血を見逃さない
コラム1 遠位橈骨動脈アプローチ
6章 冠動脈インターベンション[PCI]
極論1 循環器内科医の「眼」よりも信用できるもの
極論2 ステント「だけ」がバルーンを越えた
極論3 バルーンやステントのサイズはどう決めるのか?
極論4 抗血栓薬をどう扱うか? ヘパリンと DAPT の扱いについて
ミニチャプター 下肢の血管内治療[EVT]
コラム1 FFR計測前の準備:最大限,血管を開くには
コラム2 インターベンション医の立場から見たISCHEMIA 試験
コラム3 DCB
コラム4 危険な病変シリーズ
コラム5 STOPDAPT-2 試験について
コラム6 リアルな DAPT の中止要請シナリオ
極論・今昔物語 循環器疾患と睡眠呼吸障害
7章 動 脈 硬 化[arteriosclerosis]
極論1 動脈は燃えている
極論2 予防に勝る治療なし;一次予防と二次予防
極論3 動脈硬化の治療;まずはABC
極論4 動脈硬化の治療;ABCに続いてDS
コラム1 敵を知り,己を知る;正しい動脈硬化の検査法とは?
コラム2 アスピリンのジレンマ?
コラム3 糖尿病についてひと言だけ
第3部 心不全と弁膜症
8章 急性心不全[AHF]
極論1 肺炎か? 心不全か? それが問題だ
極論2 BNP はトロポニンに非ず
極論3 心不全管理は虚血の除外から
極論4 心臓を頑張らせるより休ませろ
コラム1 心不全の原因として覚えておくとよい語呂合わせ─ FAILURE
コラム2 日本での考え方:心不全をすべて捕まえる
コラム3 HFpEF:多彩な心不全像,そのさらに裏側から
コラム4 カテコラミンはあくまでも必要悪
極論・今昔物語 循環器内科の魅力
9章 弁 膜 症[valvular heart]
極論1 それは解剖から始まった
極論2 弁以外の構造にも目を配る
極論3 弁膜症の顔色はこまめに窺う
極論4 弁膜症は芸術(アート)である
コラム1 僧帽弁逸脱症(mitral valve prolapse)と過剰診断の歴史
コラム2 解剖学的異常は薬物治療で治せるのか?
コラム3 三尖弁の謎
極論・今昔物語 本当に興味深い真実
第2編 Zebra
第4部 その他の疾患
10章 失神[syncope]
極論1 誰でも失神する可能性がある
極論2 問診で勝負がつかなければ,(たぶん)迷宮入り
極論3 神経調節性か? 心原性か? そこが問題だ
極論4 治療は常に原疾患へ.失神そのものへの治療は存在しえない
コラム1 そもそも失神とは何か
コラム2 失神診療の変遷
コラム3 先天性QT延長症候群と失神
極論・今昔物語 Do No Harm
11章 感染性心内膜炎[IE]
極論1 「稀」な疾患ではなく,「よく」見逃す疾患
極論2 感染性心内膜炎を疑うには,発熱と心雑音で事足りる
極論3 抗菌薬を「投資」する場合,その運用はガイドラインに沿って
極論4 抗菌薬の予防投与は必要,ただし症例を選択して
コラム1 感染性心内膜炎と歯科治療
コラム2 血液培養の正しい手順
コラム3 IEによる塞栓症
コラム4 血液培養結果から判断する治療方針
コラム5 IE治療に関する各種ガイドライン
12章 急性肺血栓塞栓症[PTE]
極論1 すべての胸痛でPTE を思い浮かべる
極論2 疑ったらまずスコア化を
極論3 Dダイマーと造影CT は診療のセンスが試される
極論4 治療は本当の意味で血液をサラサラに
コラム1 失神患者ではPTEを疑え !?
コラム2 奇異性塞栓症
コラム3 急性大動脈解離(AD)
コラム4 血栓溶解療法
極論・今昔物語 循環器疾患克服という夢…
13章 心膜/心筋疾患[pericardial/myocardial disease]
極論1 心膜疾患の診断は頚静脈で
極論2 収縮性心膜炎と拘束型心筋症の鑑別は専門医への登竜門
極論3 心嚢液貯留≠心タンポナーデ
極論4 原因不明の心不全や心電図変化は,急性心筋炎を疑え!
コラム1 頚静脈診察でX谷,Y谷の急激な下降を見つけるコツは?
コラム2 収縮性心膜炎の原因
コラム3 収縮性心膜炎の治療はミカンの皮を剥くように?
コラム4 痛かった症例