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PACCガイドブック2024
救急隊員による循環器疾患の観察・処置の標準化
筆頭著者 日本臨床救急医学会 (監修)
その他の著者等 編集:日本臨床救急医学会 PACCガイドブック編集委員会,編集協力:日本循環器学会
へるす出版
電子版ISBN
電子版発売日 2024年8月30日
ページ数 144
判型 B6
印刷版ISBN 978-4-86719-095-1
印刷版発行年月 2024年8月
書籍・雑誌概要
循環器疾患病院前救護の羅針盤、より適切な病態把握と搬送先医療機関選定のために
PACC(Prehospital Acute Cardiac Care)コースでは,病院前における循環器疾患の病態を早期に把握し,適切な医療機関へ搬送するまでの一連の過程を学習します。
本書では,見逃してはならない循環器疾患の病態や12 誘導心電図の基本的な判読方法,典型的な心電図所見に至るまで,わかりやすく解説しています。
【本書の特徴】
・PEMECコースとの整合性を図りつつ,12誘導心電図の判読や循環器疾患にかかわる観察・処置について解説しました。
・循環器疾患において代表的な「胸痛」「呼吸困難」「腰背部痛」「動悸」「失神・めまい」の5症候に関し,15のケースシナリオ・ケースマップを紹介しています。
・各シナリオごとに典型的な心電図を掲載しました。12誘導心電図判読の実践的な学習に役立てていただけます。
目次
PACC総論
Ⅰ イントロダクション
1 循環器病対策に関する法整備
2 PACCとは
3 循環器救急疾患病院前救護の標準化に向けて
4 他の標準化コースとの関係
Ⅱ PACC の概略
1 PACC の目的
2 PACC で使用する用語
3 PACC アルゴリズムの概要
Ⅲ PACC アルゴリズム
Step 1:状況評価
Step 2:初期評価
Step 3:情報収集およびバイタルサインの測定
Step 4:判 断
Step 5:全身観察/重点観察
Step 6:評価・ファーストコール・特定行為
Step 7:車内活動
Ⅳ ACS に関連する心電図所見
心電図の基礎知識
1 胸痛を伴うST 上昇
2 T 波増高(hyperacute T wave)
3 胸痛を伴うST 低下/狭心症が既往にあるST 低下
4 症候性徐脈
5 不安定な頻拍
Ⅴ 胸痛をきたす代表的な疾患
1 急性冠症候群(ACS)
2 急性大動脈解離
3 肺血栓塞栓症
4 緊張性気胸
5 特発性食道破裂
Ⅵ 心不全
1 心不全の病態
2 心不全の原因
3 心不全の分類
症候別各論
PACCのシミュレーショントレーニング
1 PACC コースの概要
2 PACC コースのシナリオ
3 ケースマップ
4 ケースマップ内の略語・表現
5 トレーニングの進め方
Ⅰ 胸 痛
「胸痛」と聞いたらこれだけは忘れない
現場活動のポイント
ケースシナリオ
-Case 1:下壁梗塞
-Case 2:急性心膜炎
-Case 3:前壁中隔梗塞
-Case 4:主幹部閉塞
Ⅱ 呼吸困難
「呼吸困難」と聞いたらこれだけは忘れない
現場活動のポイント
ケースシナリオ
-Case 5:肺血栓塞栓症
-Case 6:急性心不全
Ⅲ 腰背部痛
「腰背部痛」と聞いたらこれだけは忘れない
現場活動のポイント
ケースシナリオ
-Case 7:急性大動脈解離(Stanford B)
-Case 8:急性大動脈解離(Stanford A)
-Case 9:腹部大動脈瘤破裂
Ⅳ 動 悸
「動悸」と聞いたらこれだけは忘れない
現場活動のポイント
ケースシナリオ
-Case 10:発作性上室頻拍(PSVT)
-Case 11:心室頻拍
Ⅴ 失神・めまい
「失神・めまい」と聞いたらこれだけは忘れない
現場活動のポイント
ケースシナリオ
-Case 12:トルサードドポアンツ
-Case 13:大動脈弁狭窄症
-Case 14:徐脈頻脈症候群
-Case 15:無痛性心筋梗塞