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PICCの教科書
失敗しない!挿入から管理までのポイント
筆頭著者 岩田 充永(監修) 酒井 博崇 (編集)
南山堂
電子版ISBN 978-4-525-98403-8
電子版発売日 2021年9月6日
ページ数 133
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-525-50401-4
印刷版発行年月 2021年8月
書籍・雑誌概要
診療看護師による医師サイドにたった診療の補助(特定行為)の1つに「PICCの挿入」がある.PICCは安全性面で大きなメリットがあり,適切に管理すればカテーテルを長期間留置可能である.そのため,患者負担も軽減することになる.PICCは海外では広く普及しており,日本でもさらなる普及率増加が見込まれている.本書では、PICCの挿入から管理に至るまでの基本的知識、さらにスキルが身につくよう動画を交えて解説した.診療看護師をはじめ,診療看護師を目指す看護師,PICCを使用していきたいと考える医師にも十分に役立つ内容となっている.
目次
1章 PICCとは何か
1.はじめに
2.PICC についての基礎知識
A.静脈ライン確保の目的と種類
B.カテーテルの種類と特徴~どう使い分ける?~
C.デバイス選択のアルゴリズム
D.輸液治療の教育基準と継続教育について
column 1 医療安全管理におけるPICCの重要性!
2章 PICC挿入前に知っておきたい基礎知識
超音波画像診断装置の使い方
1.超音波画像診断装置(エコー)
2.エコーの原理
3.探触子(プローブ)
4.gain(明るさ調節)
5.depth(深さ調節)
6.カラードプラ
7.実際のエコー画像
胸部X線写真の読影
1.読 影
2.CT撮像のメリット・デメリット
3.診療放射線技師法
マキシマル・バリアプリコーション
1.手指衛生
2.無菌操作
A.清潔操作
B.清潔野の作成注意点
3章 PICCの挿入手順
X線透視下におけるPICC挿入
1.X線透視下によるPICC挿入の特徴
A.脈以外の血管への迷入を予防できる
B.盲目的にガイドワイヤを挿入することで生じる合併症を防止できる
C.適切な位置にPICCを挿入することができ,挿入後の調節などが不要
2.X線透視下でのPICC挿入方法・注意点
column 2 カテーテル挿入方法に関する用語の整理
over-the-wire 方式によるPICC挿入
1.over-the-wire方式のPICC挿入の特徴
2.X線透視下でのover-the-wire方式のPICC挿入方法・注意点
ベッドサイド(非X線透視下)におけるPICC挿入
1.ベッドサイド(非X線透視下)でのPICC挿入の特徴
2.ベッドサイド(非X線透視下)でのPICC挿入方法・注意点
column 3 右腕か? 左腕か? PICC挿入はどちらの腕から行うのがより安全か
column 4 近年のPICCの実績
ベッドサイド(非X 線透視下)におけるより安全な挿入方法
1.磁場指標,心電図指標を用いたシャーロック3CGの特徴
A.磁場指標
B.心電図指標(ECG法)
2.シャーロック3CGを用いたパワーPICCRの挿入方法・注意点
column 5 カテーテル先端の最適位置について
4章 PICCの管理と合併症対策
PICC留置期間中の管理方法と観察ポイント
1.感染率の低減のために必要なこと
2.刺入部の管理
3.側管など接続部に関する管理
4.閉塞などのトラブルに注意
PICCの合併症と予防・対処方法
1.PICCカテーテル挿入時の穿刺・留置に伴う合併症と予防・対処方法
2.PICCカテーテル留置後に伴う合併症と予防・対処方法
column 6 PICCの海外での実績
5章 こんなときどうする?トラブルシューティング事例
case 1 静脈穿刺に失敗した場合,困難な場合
case 2 ガイドワイヤが挿入できない場合
case 3 ガイドワイヤを進めることができない
case 4 カテーテルを進めることができない
case 5 ダイレータを穿刺して抜去する場合
case 6 介助者が不在のまま単独でPICC挿入を行う
case 7 カテーテル迷入
case 8 逆血が来ない
case 9 動脈を誤穿刺してしまった
case 10 拘縮していて挿入体位がとれない
case 11 PICC留置中に発熱した,CRBSIを疑う場合
case 12 ドレッシング材の交換について
case 13 留置位置が変わる
case 14 PICCが抜けてきた,患者がPICCを自己抜去した
case 15 カテーテルを抜去している最中に抵抗を感じた場合
case 16 カテーテル脇からの出血が止まらない
付録 最適位置の画像確認