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日本の作業療法発達史

萌芽期の軌跡を尋ねて

日本の作業療法発達史
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筆頭著者 矢谷 令子 福田 恵美子 藤井 浩美 (編)

シービーアール

電子版ISBN

電子版発売日 2021年3月1日

ページ数 372

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-908083-58-7

印刷版発行年月 2021年2月

DOI https://doi.org/10.32208/9784908083587

書籍・雑誌概要

本書は,時代に先駆けて,私たちの道である“作業療法” に先達としての役割を陰日向に,種をまき,育み導き下さった多くの先生方の思いやその最初期の戦闘の日々をも辿るものです.ご縁あって,リハビリテーションでは更地同様の日本に早々と作業療法を手探りで始められた先輩,同胞の皆様方にご登場いただき,最後に未来を担う若き勇士の諸氏にもご登場いただきました.(矢谷令子序文より一部抜粋)

一つの専門職がその国に育つというルーツを尋ね,日本の作業療法士協会発足前の時代背景,関わられ労してくださいました多くの先輩諸氏の過ぎた日々にお逢いしたいと願いました. 編集方針としましては,本の題名をひとまず「日本の作業療法発達史」とし,「発達」という言葉にこれまでに愛され育まれてきた作業療法らしさを込めて2 部構成とし,第一部を歴史を中心に,第二部を草創期からの作業療法実践の立場から,また,「これからの作業療法」として,将来の一端をみる立場から,執筆者のご協力をいただくことに致しました.「温故知新」を改めて考えながら,第一部,第二部を関連させ,作業療法士協会の「五十年史」と合わせて通読していただき,「日本の作業療法発達史―萌芽期の軌跡を尋ねて―」のタイトルの意図とともに,先人たちの息吹を感じ取っていただけましたらこの上ない喜びです.人類の曙があるように,専門職はどうやって生まれてきているのかを先人たちの文章から読み取っていただけることを願って止みません.(福田恵美子序文より一部抜粋)

目次

[第一部]専門職としての軌跡

第Ⅰ章 作業療法の起源
1 作業療法の誕生
2 リハビリテーション−その真意性

第Ⅱ章 作業療法制度化への動き
1 作業療法制度化へ向けての動き
2 理学,作業療法士法令発布から養成校設立へ
3 作業療法教育の開始~卒業生の声々~

第Ⅲ章 作業療法士養成に関わる教育関連事項
1 作業療法教育体制とその変遷 ―カリキュラム構成を中心に―
2 切望された「四年制教育」—清瀬に残された記録より—
3 作業療法教育活動の数例

第Ⅳ章 日本作業療法士協会~発足からの四半世紀~
1 OT協会発足時の回想
2 協会組織体制づくりと諸活動

第Ⅴ章 大空に描く感謝
1 管轄官庁 厚生省の皆様
2 教育分野にご尽力いただきました先生方
3 ご支援,ご指導をいただいた皆様

おわりに

[第二部]臨床分野における実績

第Ⅰ章 身体障害
1 草創期
2 中枢神経
3 整形外科
4 高次脳機能障害

第Ⅱ章 精神障害
1 草創期
2 統合失調症,うつなどの精神障害

第Ⅲ章 小児発達
1 草創期
2 運動発達
3 知的発達遅滞領域
4 情緒・社会性能力遅滞領域

第Ⅳ章 高齢期関係
1 地域包括支援
2 高齢期関連の視点から
3 在宅ケアの視点から
4 生活機器とテクノエイドの視点から

第Ⅴ章 これからの作業療法

おわりに