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医学のあゆみ293巻2号

ひきこもりの病態理解とその対応

医学のあゆみ293巻2号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2025年4月14日

ページ数 70

判型 B5

印刷版ISSN 0039-2359

印刷版発行年月 2025年4月

書籍・雑誌概要

ひきこもりの病態理解とその対応
企画:加藤隆弘(北海道大学大学院医学研究院神経病態学分野精神医学教室)

・「ひきこもり」は国内推計140万人を超え,かつて日本特有の社会現象とされてきたが,2022年にはDSM-5-TRに“hikikomori”として収載され,国際的な医学的関心を集めている.
・近年の国内外の研究成果から,統合失調症,うつ病,パーソナリティ症,神経発達症などとの高い併存率が明らかになりつつあり,「ひきこもり」を医学の俎上に載せるかどうか,重要な転換点に我々は立っている.
・多角的理解の深化が偏見解消と個別化支援システムの構築が進み,「ひきこもりの医学」が発展すべく,本特集では,評価法,病態理解,支援法を紹介するとともに,当事者や家族の声を通じて「ひきこもり」の実相に迫る.

目次

総説――ひきこもりの多面的理解と多面的支援
ひきこもりとネット・ゲーム依存――共通した背景要因
不登校・ひきこもりと神経発達症の子ども
ひきこもりから社会参加までをシームレスにつなぐ心理支援
ひきこもり問題への精神分析的アプローチ
メタバース活用によるひきこもりなど長期無業者の就労支援
当事者の環境を“北風”から“太陽”へ――ひきこもり当事者の自己治癒力を育む環境づくり
ひきこもり当事者は多様で,“普通”の人たちである
ひきこもりの生物学的理解に向けたバイオマーカー探索の現状と今後の指針

TOPICS
【社会医学】
世代別にみるLGBTQIA+の健康課題と解決策

連載
【自己指向性免疫学の新展開――生体防御における自己認識の功罪】
29.共生細菌によるIgE自然抗体の産生制御
【細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望――臨床への展開】
15.当院における細胞シート移植術後リハビリテーションの取り組み
【ケースから学ぶ臨床倫理推論】
6.守秘義務のケース

FORUM
【司法精神医学への招待――精神医学と法律の接点】
はじめに
1.現代社会と司法精神医学――司法精神医学のパラダイムシフト
【書評】
『口腔領域の漢方治療 勿語歯科室方函口訣』(小澤夏生著)