書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。
医学のあゆみ274巻2号
熱中症に立ち向かう――予防と応急処置
医歯薬出版
電子版ISBN
電子版発売日 2021年1月11日
ページ数 70
判型 B5
印刷版ISSN 0039-2359
印刷版発行年月 2020年7月
書籍・雑誌概要
熱中症に立ち向かう――予防と応急処置
企画:三宅康史(帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター,同救急医学講座)
・かつてはそれほど注目されていなかった“熱中症”だが,そういえば,いつから熱中症とよばれるようになったのか.筆者が学生のころには,熱射病や日射病という診断名で習った記憶もおぼろげながらある.
・今後,さらなる温暖化,高齢化,貧困化,孤立化による熱中症リスクが高まるなかで,夏期の気象の変化や熱中症の現状分析,的確な診断と有効な治療法について,最新の知見と見解をまとめていただく.
・今回の企画により,熱中症への理解が深まり,それぞれの立場で熱中症の予防・早期発見と発症時の適切な対策が進むことを切望する.
目次
■熱中症とは何か――その病態・本質を知る……清水敬樹
■熱中症と気象条件――暑熱環境と熱中症搬送者数の傾向……登内道彦
■熱中症の予防……三浦邦久・他
■熱中症の早期認識と応急処置……神田潤
■労働者における熱中症……中村俊介
■古典的熱中症(非労作性熱中症)への取り組み……髙瀬義昌
■重症(III度)熱中症に対する集中治療……横堀將司・横田裕行
■夏期大規模イベントの成功に向けて――危機管理から熱中症対策を考える……三宅康史
■スポーツにおける最新の熱中症対策……長谷川博
TOPICS
【循環器内科学】
STOPDAPT-2:DES留置後のDAPTはいつまで継続すべきか……渡部宏俊
【腎臓内科学】
Nrf2活性化による腎保護への期待……長洲一・柏原直樹
【生化学・分子生物学】
腎変性“FSGS”の発症を抑制するTRPC6のカルシウム依存的不活性化機構(CDI)……森誠之・岡田亮
連載
【老化研究の進歩】
15.フレイルの病態メカニズム……重本和宏・他
【再生医療はどこまで進んだか】
7.iPS細胞を用いた心疾患に対する再生医療……澤芳樹
速報
自己フィブリン糊の凍結保存期間による影響――とくにトロンビン活性について……牧野茂義・他
フォーラム
【パリから見えるこの世界】
93.COVID-19パンデミック,あるいは「前」と「後」を考える……矢倉英隆