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生きられた身体のリハビリテーション

身体性人間科学の視点から

生きられた身体のリハビリテーション
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筆頭著者 田中 彰吾 (著)

その他の著者等 本田慎一郎 著

協同医書出版社

電子版ISBN 978-4-7639-9575-9

電子版発売日 2025年6月9日

ページ数 132

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-7639-1095-0

印刷版発行年月 2024年9月

DOI https://doi.org/10.20827/9784763910950

書籍・雑誌概要

『豚足に憑依された腕 -高次脳機能障害の治療-』の著者:セラピストの本田慎一郎と、『生きられた〈私〉をもとめて -身体・意識・他者-』の著者:哲学者の田中彰吾による、リハビリテーションと現象学との実り豊かなコラボレーション!

高次脳機能障害のリハビリテーションの臨床の本質を、セラピストと現象学哲学者が読み解いていくヒント満載の読み物。

目次

【第1部】[レクチャー]生きられた身体のリハビリテーション(田中彰吾)
 はじめにーリハビリテーション・身体性・自己
 [1]経験の流れの中にある自己ーミニマル・セルフ
    暗黙の次元に目を向ける
    ミニマル・セルフとは何か
    所有感と主体感ーリハビリテーションの文脈で考える
    させられ体験ー精神疾患に見られる主体感の障害
 [2]経験に介入する「私」ー反省的自己
    反省が始まる場面
    反省的自己の起源にある身体性
    発話を通じたリフレクション
    視覚における主我と客我
    自己意識的感情とリハビリテーション
 [3]言語とナラティブの獲得
    身体から言語へ、一次的間主観性から二次的間主観性へ
    二次的間主観性とリハビリテーション
    経験を語るということーナラティブとは何か
    反実仮想から「精神」へ
 [4]物語としての自己ーナラティブ・セルフ
    ナラティブ・セルフとは?
    物語の主人公としての「私」
    過去の出来事と現在の自己を結ぶプロット
    将来の自己像と現在を生きる動機
 おわりにーナラティブ・セルフとリハビリテーション

【第2部】[対話]リハビリテーションの臨床と現象学の方法(本田慎一郎、田中彰吾)
 「身体」という入り口をどのようなものとして考えていくのか
 「間身体性」という共鳴が生み出すもの
 「ミニマル・セルフ」と「ナラティブ・セルフ」とを架け橋する対話
 「からだの状態をその人の意識に届けるための言葉」を探す
 「身体図式」は「ミニマル・セルフ」の起源
 「身体図式」とは行為の可能性の「堆積」
 「ナラティブ・セルフ」…これは、私が生きている世界だ
 「運動イメージは言語である」の意味すること
 「地平」…私の「身体」が知っている世界
 「エナクティビズム」…行為が生み出す世界
 「身体」と「言語」と、その「間」
 「セラピストの言語」というスキル
 「生きられた」という言葉の現象学における意味
 「他者の身体」との関わりが「私の身体」を生み出す
 「開かれた身体」ということの現象学的意味
 「経験と言葉とがイーヴンである」ということの現象学的意味
 「ただ、結び合わせよ…」

 [対話を終えて]
  現象学の受肉(田中彰吾)
  リハビリテーション現象学へ(本田慎一郎)