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身体のしくみとはたらき 第1版
筆頭著者 増田 敦子 (著)
了徳寺大学医学教育センター教授
サイオ出版
電子版ISBN
電子版発売日 2021年6月28日
ページ数 256
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-907176-18-1
印刷版発行年月 2015年3月
書籍・雑誌概要
看護をはじめとして医療に携わる者にとって、からだの構造(仕組み=解剖学)を知り、その機能(働き=生理学)を学ぶことはとても大切なことである。本書は、臨床で役立つ想像力にあふれた知識を提供し、からだの仕組みと働きが楽しく理解できる。
目次
第1章 生体としての人体 9
第1節 なぜ、解剖生理学を学ぶのだろう? 10
第2節 生きているということ 11
◆1エネルギーを生み出すには酸素が必要 11
◆2エネルギーの源、ATPって何? 11
◆3生命現象の基本はヒトもアメーバも同じ 13
第3節 人間の身体を構成する細胞 15
◆1細胞の中には何があるの? 15
◆2細胞にとっての国境;細胞膜 17
◆3細胞を介した物質の移動 18
第4節 身体の中の社会 21
◆1身体の中の海 21
◆2細胞が過ごしやすい環境とは? 24
◆3体内社会を支える物流システム 26
◆4文化活動を可能にする肝臓のはたらき 26
第2章 血液の流れから理解する 29
第1節 24時間はたらく体内の物流システム 30
◆12種類の道路;動脈と静脈 32
◆2肺循環と体循環 33
◆3心臓の構造と大きさ 34
◆4刺激伝導系 36
◆5心臓の筋電図;心電図 36
◆6心周期 38
◆7心臓から出る血液量の指標;心拍出量 40
◆8血液が移動する力;血圧 41
◆9毛細血管での物質交換 45
◆10生体を流れるもうひとつの川;リンパ管 47
第2節 物流システムの主役「血液」を知る 52
◆1血液は生体内で唯一の流動性組織体 52
◆2血液の成分を知る 52
◆3生体防御に必要な白血球 54
◆4血液が固まるしくみ 55
◆5酸素を運ぶ赤血球 58
◆6血液細胞はどこでつくられるか 59
第3章 食物の流れから理解する 61
第1節 食べるということはどういうことか 62
◆1食物;生体のエネルギー源 62
◆2食物;身体をつくるもの 63
◆3それぞれの栄養素の特徴 65
第2節 食物の旅 74
◆1口腔から食道 75
◆2胃 79
◆3小腸 81
◆4旅のおわり 89
第3節 栄養素の代謝 91
◆1肝臓 91
◆2栄養素の代謝 95
◆3大腸から肛門へ 104
第4章 ガスの流れから理解する 107
第1節 呼吸のしくみ 108
◆1呼吸運動のしくみ 109
◆2肺から出入りする空気の量;肺気量 110
◆3空気の通る道筋をたどる 112
◆4血液によるガス運搬 116
第2節 呼吸の調節 118
◆1血液ガスの調節 118
◆2血液pHの調節 119
第5章 体液の調節から理解する 121
第1節 血液を浄化する腎臓のはたらき 122
◆1泌尿器系とは 122
◆2泌尿器系の位置と構造 123
◆3ネフロンと尿の生成 124
◆4クリアランス(清掃値) 128
第6章 動作のしくみから理解する 131
第1節 動作を支える骨と筋肉 132
◆1効率よく食物をとるために発達した運動機能 132
◆2骨と筋肉で身体を動かす 132
第2節 情報を伝えるネットワーク・神経のはたらき 143
◆1末梢神経から中枢神経、そして筋肉へ 143
◆2末梢神経の構造 144
◆3神経細胞の構造と情報が伝わるしくみ 145
第3節 感覚器から脳へ 147
◆1視覚のしくみ 147
◆2聴覚と平衡覚のしくみ 149
◆3嗅覚のしくみ 153
◆4味覚のしくみ 155
◆5皮膚感覚のしくみ 157
第4節 身体の司令塔・中枢神経のしくみ 160
◆1脳の構造とはたらき 160
◆2脊髄 166
◆3脳神経と脊髄神経 166
◆4体性神経と自律神経 167
◆5神経のルートマップ 168
第7章 生体を維持する恒常性のはたらき 173
第1節 2つの系統があるホメオスタシス 174
◆1即効性の神経と持続性のホルモン 174
◆2神経性の調節 175
◆3ホルモンによる調節 178
第2節 何を調節するのか 180
◆1血圧の調整 180
◆2血糖値の調整 183
◆3水素イオン(pH)の調整 185
◆4体温の調節 187
第8章 受精のしくみから理解する 193
第1節 連綿と続く生命の営み 194
第2節 男性生殖器の構造と射精のメカニズム 195
◆1男性外性器の構造 195
◆2射精のメカニズム 196
◆3精子の構造と精液の役割 197
第3節 女性生殖器と受精のメカニズム 198
◆1女性外性器の構造 198
◆2卵子はどこで生まれるのか 199
◆3精子と卵子が出会うまで 200
◆4受精のメカニズム 201
◆5受精卵から胎児へ 202
◆6胎児循環のしくみ 204
◆7性周期とホルモンのはたらき 205
◆8分娩から出産へ 207
◆9乳汁の分泌・射乳のしくみ 209
第9章 身体を守る免疫系のはたらき 211
第1節 免疫とは何か 212
◆1もう1つのホメオスタシス 212
◆2「自己」と「非自己」を区別する 212
◆3自然免疫と獲得免疫 212
第2節 非特異的(先天的)防衛機構 215
◆1生体表面のバリア 215
◆2生体内の防衛機構 217
第3節 特異的防衛機構の細胞性免疫 220
◆12つの免疫に関与するリンパ球 220
◆2抗体とは 222
◆3細胞性免疫 226
◆4免疫反応の概要と流れ 226
第4節 がん細胞と免疫 229
◆1「自己」から「非自己」へ 229
◆2NK細胞のはたらき 229
◆3さまざまな免疫療法 230
第5節 胎児と免疫 232
◆1母親の免疫系は胎児を非自己と認識する 232
◆2母親(自己)と胎児(非自己)の接点である胎盤 232
◆3胎児から新生児にかけての免疫 233
第6節 免疫異常とは何か 235
◆1アレルギー 235
◆2免疫不全 238
◆3自己免疫疾患 240
第7節 血液型と輸血 241
◆1細胞は「自己」を主張する名札をつけている 241
◆2赤血球の抗原と血清の抗体 241
◆3輸血に必要な交差適合試験 242
◆4Rh式血液型で起こる問題 243
第8節 医療関係者と獲得免疫 246
◆1獲得免疫の種類 246
◆2患者と医療関係者のためのワクチン 247
さくいん 251