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続 12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと

続 12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと
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筆頭著者 齋藤 佑樹 (著)

三輪書店

電子版ISBN

電子版発売日 2021年8月23日

ページ数 110

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-89590-712-5

印刷版発行年月 2021年3月

DOI https://doi.org/10.18937/9784895907125

書籍・雑誌概要

好評書『12人のクライエントが教えてくれる作業療法をするうえで大切なこと』続編、待望の発刊

前書に引き続き、12人の新たなクライエントとのエピソードを通して得た気づきや学びについて紹介。
クライエントやチームスタッフとの目標共有や協働で生じることの多い齟齬や課題を取り上げ、目的や状況により無数の手段が存在する作業療法において、より良い選択をするために役立つ視点を解説。
不確実性が高く難しいからこそ、やりがいのある作業療法の、臨床力をあげるためのヒントがつまった1冊。

目次

続編の序

1 可能性を提供する
Keyword
目的と結果を明確にする
実動作練習の利点と欠点を理解する
要素的練習の曖昧さを排除する
言語と経験の両面から内省を促す

2 観念を排除する
Keyword
「あたりまえ」の構成要素はみな異なる
日常には無自覚なエラーが溢れている
勝手に物語をつくらない
本当に意図は伝わっているのか

3 日常を再考する
Keyword
一般社会と乖離した医療現場の「あたりまえ」
「認識」や「気づき」が態度や言葉をつくる
専門性に立脚した価値を批判的吟味する
思いはすぐに習慣の中に消える

4 主体性を賦活する
Keyword
「諦め」と「折り合い」
経験を通して考える機会を提供する
経験と自己認識を同時に支援する
段階的に適応的側面に介入する

5 情報を整理する
Keyword
目標を「共有」することは難しい
クライエントのフレームを想像する
同じ対象や概念を代理指示しているか
クライエントの言葉で振り返る

6 中立を維持する
Keyword
「支援すべきこと」と「障壁」を混同しない
自己防衛の先に協働はない
実現傾向を前提に考える
作業のもつ力を活用する

7 承認を保証する
Keyword
さまざまな感情を抱えながら生きる
希望の叶え方を熟慮する
表出されない情報を「どう捉えるべきか」を考える
形態を機能に立脚する

8 役割を創造する
Keyword
役割が成立する条件
外的期待から役割を支援する
功労者としての役割
自己管理者役割を支える

9 文脈を共有する
Keyword
「遠慮」と「認知度の低さ」がもたらす弊害
事前の情報収集で推察の精度を高める
「刺激」の意味を再考する
5W1Hを意識しながら作業に関わる

10 変化に伴走する
Keyword
願望と行動には齟齬があることを理解する
習慣を変えることの難しさ
伴走者として関係性を構築する
可能性を拡大する組織づくりが必要

11 拘りを尊重する
Keyword
作業を「どのように」遂行したいのか
多様な価値を内包する道具
「私を構成するもの」を問うことの重要性
作業療法ができる組織の共通点

12 作業で連携する
Keyword
問題点ではなく目標に焦点を当てる
作業に関する情報を得るための手段
状況と目的から評価プロセスを選択する
難しさを引き受ける

参考文献
あとがき