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高次脳機能障害の考えかたと画像診断
筆頭著者 武田 克彦 (他編著)
その他の著者等 武田克彦/村井俊哉/山下 光/板東充秋/松田博史/数井裕光/佐藤俊介/原 貴敏/原 寛美/船山道隆/中島明日佳/田渕 肇/三村 將/飯塚 統/松田 実/大槻美佳/櫻井靖久/中川賀嗣/平山和美/佐藤正之/高橋伸佳/今福一郎/太田久晶/鈴木匡子/東山雄一/田中章景/上田敬太/生方志浦/橋本 衛/池田 学/長谷川千洋/博野信次/
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2018年1月22日
ページ数 306
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-498-22874-0
印刷版発行年月 2016年11月
書籍・雑誌概要
高次脳機能障害の臨床・研究にかかわるすべての方に!無味乾燥とした知識の羅列ではない,エキスパートの生きた経験や考えかたを伝える最良のテキスト.
目次
Chapter 1 神経心理学序論[武田克彦]
I 神経心理学の成り立ち
II 神経心理学は科学か
III 神経心理学の診察
Chapter 2 神経心理学的評価[山下 光]
I 神経心理学的評価とは
II 神経心理学的評価の目的
III 神経心理学的評価の情報源
IV 神経心理学的検査
V 神経心理学的検査の結果に影響を与える変数
VI 反復実施の問題
VII 詐病をめぐる問題
VIII ICTの導入
Chapter 3 神経心理に必要な画像読影の基本
1 画像診断1:CT,MRIを中心に…[板東充秋]
I 画像で何がわかるか
II 画像の読み方:脳の構造との関連づけ
III 画像ソフトとその問題点
2 画像診断2:統計学的画像解析(MRI,SPECT)…[松田博史]
I 統計学的画像解析(MRI)
II 統計学的画像解析(SPECT)
Chapter 4 記憶障害
1 記憶障害…[数井裕光,佐藤俊介]
I 記憶の分類
II 障害部位による記憶障害
III 記憶障害の評価方法
2 記憶障害のリハビリテーション…[原 貴敏,原 寛美]
I 記憶障害患者の回復過程とリハビリテーションプログラムの立案について
II 記憶障害に対するリハビリテーションのエビデンス
III 症例呈示
IV 非侵襲的脳刺激(NBS)
Chapter 5 注意障害[船山道隆,中島明日佳]
I 注意機能とは
II 注意機能の下位分類
III 注意障害
IV 注意障害のリハビリテーション
Chapter 6 遂行機能障害
1 遂行機能障害…[田渕 肇,三村 將]
I 遂行機能とは
II 問診場面における遂行機能障害
III 遂行機能障害の評価法
IV 遂行機能障害と前頭葉
V 症例呈示
2 遂行機能障害に対するリハビリテーション…[原 寛美]92
I 遂行機能障害に対する認知リハビリテーションのエビデンス
II 持続性注意・ワーキングメモリーの訓練
III ストラテジー訓練
IV 反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)を用いたneuromodulationによる高次脳機能障害の改善
Chapter 7 失語
1 古典的失語症候群の症候と画像診断…[飯塚 統,松田 実]
I 比較的限局した病変で症状との対応がほぼ確定的な症候群
II 大病変の場合が多く,症状も多因子的な症候群
III 病巣症状対応が非確定的で,症状の個人差も大きい症候群
2 失語の画像診断―病変局在をめぐる諸問題…[大槻美佳]
I 言語症候の局在を巡る知見
II 要素的言語機能障害とその局在
3 読字書字障害…[櫻井靖久]
I 非失語性失読・失書の分類
II 純粋失読
III 角回性失読失書
IV 側頭葉後下部型失読失書
V 中側頭回後部病変による漢字の失書
VI 縁上回病変による仮名の失書
VII 上頭頂小葉(頭頂間溝)病変による失行性失書
VIII 中前頭回後部病変による純粋失書
IX 二次性非失語性失読・失書
X 読字・書字の認知心理学的モデル
Chapter 8 失行[中川賀嗣]
I 「機能区分および関連する脳部位」と行為・動作障害
II 失行
III 症状判定のポイントと画像の見かた
Chapter 9 失認
1 視覚性失認…[平山和美]
I 視覚性失認とは?
II 視覚性失認の分類
III 視覚性失認の病態
IV 視覚性失認に関係する脳領域のMRIによる同定
V 視覚性失認の諸型
2 聴覚失認…[佐藤正之]
I 聴覚情報の脳内処理過程:背側経路と腹側経路
II 皮質聾,皮質性聴覚障害,皮質性難聴
III 聴覚失認
IV 聴覚失認の自験例
Chapter 10 空間認知障害[高橋伸佳]
I 視空間知覚障害
II 注視空間における障害
III 地理的障害
Chapter 11 半側空間無視
1 半側空間無視…[今福一郎,武田克彦]
I 定義
II 症候と検査法
III 左半側空間無視の脳の病巣について
IV 症例呈示
V 半側空間無視のメカニズム説
VI 半側空間無視をめぐるいくつかの問題
2 半側空間無視のリハビリテーション…[太田久晶]
I 左半側空間無視症状に対する評価
II 左USN症状に対する治療介入方法
Chapter 12 病態失認[鈴木匡子]
I 片麻痺の病態失認
II 半側空間無視の病態失認
III 盲・聾の病態失認(Anton症候群)
IV 同名性半盲の病態失認
V 視覚性失認の病態失認
VI 健忘の病態失認
VII 失語の病態失認
VIII その他の神経学的症状・認知機能障害に対する病態失認
IX 症例呈示
Chapter 13 脳梁[東山雄一,田中章景]
I 脳梁の解剖
II 脳梁離断症候の歴史
III 脳梁離断症候の診察
IV 脳梁離断症候群
V 脳梁と意識
Chapter 14 行動変化
1 アパシー…[上田敬太,村井俊哉]
I 医学用語としてのアパシー
II アパシーの下位分類
III アパシーの発生機序
IV アパシーの評価尺度
V アパシーの類義語および鑑別すべき状態像
VI アパシーの治療
2 社会的行動障害…[村井俊哉,生方志浦]
I 高次脳機能障害の症候としての社会的行動障害
II 前頭葉を神経学的基盤とした社会的行動障害
III 臨床場面における社会的行動障害の評価と対応
IV 社会的行動障害の治療・対応
V 症例提示
Chapter 15 認知症
1 認知症の新しい診断基準について…[橋本 衛,池田 学]
I DSM—5のMajororMildNeurocognitiveDisordersの特徴
II アルツハイマー病診断基準
III レビー小体型認知症(DLB)の診断基準
IV 前頭側頭葉変性症(FTLD)の診断基準
V 血管性認知症(VaD)の診断基準
2 認知症 各論…[長谷川千洋,博野信次]
I アルツハイマー病
II レビー小体型認知症
III 前頭側頭葉変性症
IV 皮質基底核変性症
V 進行性核上性麻痺
VI 認知症で用いられる認知機能検査
VII 各疾患の画像
VIII 精神症状と介護負担度の評価