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高次脳機能障害の作業療法

高次脳機能障害の作業療法
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筆頭著者 鎌倉 矩子 本田 留美 (著)

三輪書店

電子版ISBN

電子版発売日 2021年12月27日

ページ数 550

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-89590-359-2

印刷版発行年月 2010年6月

DOI https://doi.org/10.18937/9784895903592

書籍・雑誌概要

定評ある作業療法テキストに、新たな1冊。類のない高次脳機能障害の教科書

一人の患者に出会ったとき、セラピストはどのように自らの療法計画を立てていけばいいのか。研究家として、また臨床家としてこの分野の第一人者である著者が、高次脳機能障害とリハビリテーションの歴史と知見を丁寧に解説しつつ、自身の臨床的事実と膨大な数の幅広い文献をもとに深く考察する。

リハビリテーションに関わるすべてのひとへ向けた、類のない高次脳機能障害テキスト。

目次

編者の序
 
著者の序
 
序論
  1 高次脳機能障害と作業療法
   1・1 高次脳機能障害とは
    1・2 高次脳機能障害を扱う学術領域 
    1・3 高次脳機能障害リハビリテーションの歴史
    1・4 高次脳機能障害の作業療法
  2 高次脳機能障害がある人々
   2・1 高次脳機能障害の特殊性
    2・1・1 病像の不思議・不可解さ
    2・1・2 病像の個別性
    2・1・3 障害の多重性
    2・1・4 アウェアネスという問題
   2・2 高次脳機能障害をもたらす疾患
   2・3 脳血管障害における高次脳機能障害の発症率
  3 高次脳機能障害のリハビリテーション
   3・1 高次脳機能障害の回復の基盤
    3・1・1 損傷脳の機能回復
    3・1・2 健常脳の可塑性
    3・1・3 損傷後の脳の可塑性
   3・2 機能回復に影響を与える要因
   3・3 リハビリテーションとしてのアプローチ
   3・4 臨床実践の効果に関するコンセンサス
 
基礎知識篇
  4 注意の障害
   4・1 障害像 
   4・2 注意とはなにか
    4・2・1 注意とはなにか
    4・2・2 注意の構造
    4・2・3 注意の神経基盤
   4・3 注意障害の評価
    4・3・1 行動観察
    4・3・2 検査
    4・3・3 Test of Everyday Attention(TEA,日常生活注意テスト)
   4・4 治療的訓練
    4・4・1 注意の全般的訓練
    4・4・2 注意の要素の特異的訓練
    4・4・3 目標指向型注意訓練
   4・5 作業療法士の役割
  5 記憶の障害
   5・1 障害像
   5・2 記憶とはなにか
    5・2・1 記憶とはなにか
    5・2・2 記憶の種類
    5・2・3 記憶の神経基盤
    5・2・4 記憶障害のアウェアネス
   5・3 記憶障害の評価
    5・3・1 面接
    5・3・2 日常行動の調査
    5・3・3 検査
    5・3・4 アウェアネスの評価
   5・4 治療的訓練
    5・4・1 単純反復訓練の効果
    5・4・2 記憶スパンの拡張訓練
    5・4・3 記憶術の適用
    5・4・4 エラーレス学習
    5・4・5 外的記憶補助具の利用訓練
    5・4・6 スキル学習
   5・5 作業療法士の役割
  6 言語の障害
   6・1 失語症とは
   6・2 失語症の言語障害の特徴
    6・2・1 失語症の言語障害とその他の言語障害との区別
    6・2・2 失語症の言語症状
    6・2・3 失語症のタイプ
    6・2・4 失語症の神経基盤
    6・2・5 失語症者のアウェアネス
   6・3 回復過程
   6・4 失語症の評価
   6・5 失語症のリハビリテーション
    6・5・1 言語機能回復のための援助
    6・5・2 実用的コミュニケーション回復のための援助
    6・5・3 心理社会面への援助
   6・6 失語症者とのコミュニケーション
   6・7 失語症以外の言語の障害
   6・8 おわりに
  7 半側無視(一側性無視)
   7・1 障害像
   7・2 半側無視とはなにか
    7・2・1 半側無視とはなにか
    7・2・2 無視症候群
    7・2・3 半側無視の「空間」
    7・2・4 半側無視の諸要素
    7・2・5 半側無視の神経基盤
    7・2・6 患者のアウェアネス
   7・3 発生頻度と回復経過
   7・4 半側無視の評価
    7・4・1 留意すべきこと
    7・4・2 行動評価
    7・4・3 検査
    7・4・4 アウェアネスの評価
   7・5 治療的訓練
    7・5・1 左(右)を見ることの促し
    7・5・2 視覚的走査の訓練
    7・5・3 アウェアネスの促進
    7・5・4 視覚的手がかりを与えることの意味
    7・5・5 全般性注意の促進
    7・5・6 左手の使用 
    7・5・7 体性感覚/知覚の利用
    7・5・8 単眼遮蔽(単眼パッチング)および半視野遮蔽
    7・5・9 プリズム眼鏡
   7・6 作業療法士の役割
    7・6・1 無視軽減の基礎訓練と生活技能訓練
    7・6・2 患者にとっての他者の力
    7・6・3 再出発の支援
  8 視覚性認知の障害
   8・1 障害像
   8・2 視覚性認知の障害とはなにか
    8・2・1 視覚失認 
    8・2・2 視覚失認の臨床類型
    8・2・3 視覚失認の質的類型―「統覚型」と「連合型」
    8・2・4 その他の高次視覚性障害
    8・2・5 視覚性認知障害の神経基盤
    8・2・6 患者のアウェアネス
   8・3 回復経過
   8・4 視覚性認知の障害の評価
    8・4・1 留意すべきこと
    8・4・2 行動評価
    8・4・3 検査
    8・4・4 アウェアネスの評価
   8・5 治療的訓練
    8・5・1 単純反復訓練の効果
    8・5・2 フラッシュカード訓練およびMOR法
    8・5・3 要素的視覚障害への対処
    8・5・4 視覚的特徴への注意の喚起
    8・5・5 “手がかり”を使った認知学習
    8・5・6 代償的方法の導入―作業を可能にする工夫
   8・6 作業療法士の役割
  9 空間関係の認知と操作の障害
   9・1 障害像
   9・2 視空間性認知と操作の障害のいろいろ
    9・2・1 視空間性認知の障害
    9・2・2 構成失行(構成障害)
    9・2・3 心像の障害について
   9・3 視空間の認知と操作に関する評価
    9・3・1 留意すべきこと
    9・3・2 行動評価
    9・3・3 検査
    9・3・4 アウェアネスの評価
   9・4 治療的訓練
    9・4・1 視空間知覚の自然回復
    9・4・2 視空間性定位のための練習
    9・4・3 地誌的障害(道順障害)への対処
    9・4・4 構成障害が生み出す問題への対処
    9・4・5 心像の問題
    9・4・6 “関係”を表す言葉の理解の障害への対処
   9・5 作業療法士の役割
  10 読字・書字・計算の障害
   10・1 障害特徴
   10・1・1 読みの障害
    10・1・2 書くことの障害
    10・1・3 計算の障害
    10・1・4 計量障害について
   10・2 評価
    10・2・1 読む能力の評価
    10・2・2 書く能力の評価
    10・2・3 数処理および計算能力の評価
    10・2・4 計量器類の使用について
   10・3 治療的訓練
    10・3・1 読字障害の治療的訓練
    10・3・2 書字障害の治療的訓練
    10・3・3 数処理・計算障害の治療的訓練
    10・3・4 計量器使用の障害の治療的訓練
   10・4 作業療法士の役割
  11 身体意識の障害
   11・1 障害像
   11・2 身体意識の障害のいろいろ
    11・2・1 両側性(=非半身性)身体意識の障害
    11・2・2 半身性身体意識の障害
   11・3 身体意識の評価
    11・3・1 自己身体部位認知の評価
    11・3・2 半身無視の評価
    11・3・3 片麻痺病態失認の評価
    11・3・4 重症度分類
   11・4 治療的対応
    11・4・1 非半身性身体意識障害の場合
    11・4・2 半身性身体意識障害の場合
   11・5 作業療法士の役割
  12 運動/動作の高次障害
   12・1 失行症の“発見”
   12・2 運動/動作障害のいろいろ
    12・2・1 古典失行
    12・2・2 古典失行批判
    12・2・3 現代失行分類論
    12・2・4 失行症以外の高次運動障害
    12・2・5 失行患者のアウェアネス
   12・3 運動/動作の高次障害の評価
    12・3・1 留意すべきこと
    12・3・2 行動評価
    12・3・3 検査
    12・3・4 アウェアネスの評価
   12・4 治療的訓練
    12・4・1 症状経過
    12・4・2 治療的訓練の効果の検討
    12・4・3 指示様式の違いによる効果の検討
    12・4・4 失行症治療の事例研究と事例報告
    12・4・5 失行症以外の高次運動障害への対応(事例報告)
   12・5 作業療法士の役割
  13 遂行機能の障害
   13・1 障害像
   13・2 遂行機能障害とはなにか
    13・2・1 遂行機能とはなにか
    13・2・2 遂行機能の障害とはどのような現象なのか
    13・2・3 神経基盤
   13・3 遂行機能障害の評価
    13・3・1 留意すべきこと
    13・3・2 行動評価
    13・3・3 検査
    13・3・4 アウェアネスの評価
   13・4 治療的訓練と支援
    13・4・1 病気のインパクトの理解を助ける:患者と伴侶のための教育的アプローチ
    13・4・2 問題行動を減じるための行動療法
    13・4・3 行動促進の手がかりの提供
    13・4・4 “行動する前に考える”―自己教示法の適用
    13・4・5 構造化された訓練Ⅰ:問題解決訓練(PST)
    13・4・6 構造化された訓練Ⅱ:目標管理訓練Goal Management Training
    13・4・7 構造化された訓練Ⅲ:時間圧力管理法(TPM)
    13・4・8 外的補助具の利用
    13・4・9 生活の自立に向けた包括的支援
   13・5 作業療法士の役割
 
実践篇
  14 高次脳機能障害の作業療法
   14・1 高次脳機能障害の作業療法
   14・2 介入のプロセスおよびインフォームド・コンセント
   14・3 患者とセラピストの協業
  15 作業療法で行う高次脳機能評価
   15・1 評価のシナリオ
   15・2 初回面接
   15・3 生活現況をしらべる
   15・4 作業活動歴をしらべる
   15・5 “定番的”認知機能評価
    15・5・1 事前説明
    15・5・2 一般精神機能検査
    15・5・3 注意・作動記憶の検査
    15・5・4 記憶の検査
    15・5・5 認知・行為の初期評価
    15・5・6 遂行機能等の評価
    15・5・7 認知初期評価のまとめ
   15・6 “非定番的”認知機能評価について
  16 作業療法プログラムの立案
   16・1 その患者の障害と残存機能の特性を把握する
   16・2 高次脳機能障害とADL障害との関連を読み解く
   16・3 必要と可能性の両面から最初の目標を決める
   16・4 最適課題と最適学習法を考える
   16・5 達成度をはかる手段を織りこむ
   付.余暇活動支援のプログラムについて
  17 プログラムの実行
   
引用文献
索引

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