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緩和治療薬の考え方,使い方 ver.3
筆頭著者 森田 達也 (著)
聖隷三方原病院副院長/緩和支持治療科
その他の著者等 内藤(白土)明美
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2021年6月18日
ページ数 368
判型 A5判
印刷版ISBN 978-4-498-11714-3
印刷版発行年月 2021年6月
書籍・雑誌概要
痛み,吐き気,食欲不振,呼吸困難,消化管閉塞,便秘,倦怠感,眠気,不眠,不安,抑うつ,せん妄……患者さんの苦痛の訴えに適切に対処し,効果的な緩和ケアを行うための考え方と薬の使い方について,エビデンスと著者の長年の臨床経験に基づき明快にまとめました.第3版では定番の薬のオーソドックスな使い方を中心としつつ,増え続けるエビデンスの大局を俯瞰的に整理し,最新の国際ガイドラインも幅広く網羅しました.
目次
§1-1 痛みに対する薬 オピオイド総論
A.ものすごく単純化したオピオイドのイメージ
B.古典的WHOラダーと現代版ラダー
C.現実的な使用パターン
D.オピオイドの特性についてのエビデンスのまとめ
E.オピオイドの特性に従った使い分け
F.オピオイドの換算
G.オピオイドの副作用対策
H.オピオイドの使い方全般に関するエビデンスのまとめ(マニア向け)
I.オピオイドの使い方全般に関するガイドラインでの推奨
J.オピオイドの換算表
§1-2 痛みに対する薬 オピオイド各論
A.オキシコドン(オキシコンチン(R),オキノーム(R),オキファスト(R))
B.フェンタニル(フェントス(R),フェンタネスト(R),アブストラル(R),イーフェン(R))
C.モルヒネ
D.トラマドール(トラマール(R),トラムセット(R),ワントラム(R))
E.タペンタドール(タペンタ(R))
F.ヒドロモルフォン(ナルサス(R),ナルラピド(R),ナルベイン(R))
G.メサドン(メサペイン(R))
H.ブプレノルフィン(ノルスパンテープ(R),レペタン(R))
I.オピオイドのエビデンスのまとめ(マニア向け)
資料 オピオイドの代謝と腎不全・透析時の対応
§2 痛みの治療薬:鎮痛補助薬
A.ガバペン誘導体(ガバペンチノイド):プレガバリン(リリカ(R)),ミロガバリン(タリージェ(R)),ガバペンチン(ガバペン(R))
B.デュロキセチン(サインバルタ(R))
C.アミトリプチリン(トリプタノール(R))
D.リドカイン(キシロカイン(R))
E.ケタミン(ケタラール(R))
F.ステロイド
G.カルバマゼピン(テグレトール(R))
H.鎮痛補助薬に関するガイドラインでの推奨
I.鎮痛補助薬に関するエビデンスのまとめ(マニア向け)
§3 非オピオイド鎮痛薬
A.アセトアミノフェン(カロナール(R),アセリオ(R))
B.経口NSAIDs:ロキソプロフェン(ロキソニン(R)),ナプロキセン(ナイキサン(R)),メロキシカム(モービック(R)),セレコキシブ(セレコックス(R))
C.非経口NSAIDs:ジクロフェナク(ボルタレン(R)坐薬),フルルビプロフェン(ロピオン(R))
D.アセトアミノフェンとNSAIDsをオピオイドに併用する意味
E.アセトアミノフェンとNSAIDsのエビデンスのまとめ(マニア向け)
§4 呼吸困難の治療薬
A.モルヒネ
B.コデイン
C.抗コリン薬(ハイスコ(R),ブスコパン(R))
D.呼吸困難に対するガイドラインのまとめ
§5 悪心・嘔吐の治療薬
A.メトクロプラミド(プリンペラン(R))
B.プロクロルペラジン(ノバミン(R))
C.抗ヒスタミン薬(ポララミン(R),トラベルミン(R))
D.多次元受容体拮抗薬(MARTA),ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)
§6 食欲不振の治療薬
A.Early satietyの治療薬:ドンペリドン(ナウゼリン(R))とメトクロプラミド(プリンペラン(R)),モサプリド(ガスモチン(R))
B.ステロイド製剤:ベタメタゾン(リンデロン(R)),メドロキシプロゲステロン(ヒスロン(R)H)
C.がん悪液質に対する治療
D.ASCOのガイドライン
§7 消化管閉塞の治療薬
A.オクトレオチド(サンドスタチン(R))
B.ブチルスコポラミン(ブスコパン(R))
§8 便秘の治療薬
A.酸化マグネシウム(マグミット(R))
B.センノシド(プルゼニド(R))
C.ピコスルファート(ラキソベロン(R))
D.ラクツロース(モニラック(R),ラグノス(R)ゼリー)
E.ナルデメジン(スインプロイク(R))
F.便秘に有効な漢方薬
G.上皮機能変容薬:ルビプロストン(アミティーザ(R)),リナクロチド(リンゼス(R)),エロビキシバット(グーフィス(R))
H.PEG:ポリエチレングリコール(モビコール(R))
I.MASCCとESMOのガイドライン
§9 倦怠感・眠気の治療薬
A.精神刺激薬:メチルフェニデート(リタリン(R)),モダフィニル(モディオダール(R)),ペモリン(ベタナミン(R))
B.眠気に対するその他の薬
C.ベタメタゾン(リンデロン(R))
§10 不安・抑うつの治療薬
A.ベンゾジアゼピン系抗不安薬:アルプラゾラム(ソラナックス(R)),ロラゼパム(ワイパックス(R)),クロナゼパム(リボトリール(R))
B.SSRIとSNRI
C.鎮静系抗うつ薬:アミトリプチリン(トリプタノール(R)),ミアンセリン(テトラミド(R)),ミルタザピン(リフレックス(R))
D.ESMOのガイドライン
§11 不眠の治療薬
A.超短時間作用型睡眠薬:ゾルピデム(マイスリー(R)),エスゾピクロン(ルネスタ(R))
B.短時間作用型睡眠薬:ブロチゾラム(レンドルミン(R))
C.中時間作用型睡眠薬:フルニトラゼパム(サイレース(R))
D.トラゾドン(デジレル(R))
E.ラメルテオン(ロゼレム(R))
F.スボレキサント(ベルソムラ(R))
§12 せん妄の治療薬
A.ハロペリドール(セレネース(R))
B.クエチアピン(セロクエル(R))
C.リスペリドン(リスパダール(R))
D.クロルプロマジン(コントミン(R))
E.オランザピン(ジプレキサ(R)),ペロスピロン(ルーラン(R)),アリピプラゾール(エビリファイ(R))
F.ミアンセリン(テトラミド(R))
G.せん妄の薬物療法のガイドライン
§13 鎮静の治療薬
A.ミダゾラム(ドルミカム(R))
B.フェノバルビタール(フェノバール(R))
C.坐薬で使用する鎮静薬:ブロマゼパム(セニラン(R)),ジアゼパム(ダイアップ(R)),フェノバルビタール(ワコビタール(R))
§14 コクランレビューのまとめ
資料
A.聖隷三方原病院麻薬フォルダオーダーセット
B.緩和ケア病棟入院時指示の一覧
C.院内製剤
column
NNT(Number needed to treat)とは?
緩和ケアにおける有効率の定義