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湿潤療法の考え方,使い方

湿潤療法の考え方,使い方
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筆頭著者 入江 康仁 (著)

秋田大学大学院医学系研究科救急・集中治療医学

中外医学社

電子版ISBN

電子版発売日 2020年6月15日

ページ数 82

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-498-06374-7

印刷版発行年月 2020年5月

DOI https://doi.org/10.18886/9784498063747

書籍・雑誌概要

近年広まった湿潤療法は,創傷・熱傷をより短期間で瘢痕を最小限にとどめて治癒させることも可能にした一方,却って悪化させてしまうような誤った方法が独り歩きしている.本書では「キズ・やけど外来」で湿潤療法を実践し,救急医でありながら創傷や熱傷の初期治療から治癒まで対応してきた筆者が本来の湿潤療法の考え方と方法について執筆.感染を防ぎ安全に湿潤療法を行うためのドレナージなどについて解説する.

目次

目次

1章 創傷治療の歴史
 A.古代の治療法
 B.近世の治療法
 C.感染への気付き
 D.近代の治療法
 E.現代の治療法への歩み
 F.現代の治療法へ

2章 皮膚の構造と治癒過程
 A.「湿潤療法」とは?
 B.皮膚の機能
 C.皮膚の構造
 D.創傷治癒過程
  1.浅い創の場合
  2.深い創の場合

3章 モイスト・ウント・ヒーリング
 A.閉塞性ドレッシング
 B.創傷治癒に影響を与える局所因子
  1.湿潤
  2.pH
  3.温度
  4.酸素濃度
 C.モイスト・ウント・ヒーリングの限界

4章 湿潤療法
 A.陰圧閉鎖療法
 B.なぜドレッシング材の選択・交換が必要なのか?
  1.表皮までの出血をきたさない擦過傷など
  2.出血のあるような擦過傷や挫創など
  3.皮下組織まで損傷した挫創など
  4.浸出液が多いII度〜III度熱傷など
 C.「死腔」という厄介な空間
 D.死腔を作らないとは?

5章 創傷被覆材の種類
 A.ポリウレタンフィルム
 B.アルギン酸塩被覆材
 C.ハイドロコロイド
 D.ポリウレタンフォーム
 E.プラスモイストⓇ
 F.穴あきポリ袋+吸水シート

6章 軟膏剤
 A.効果的な軟膏剤とは?

7章 消毒剤
 A.消毒剤との付き合い方

8章 ドレナージの概念の重要性
 A.一次治癒,二次治癒,三次治癒
 B.一次治癒と湿潤療法
 C.ドレナージ方法
  1.大きな挫創の場合
  2.小さな挫創,咬傷などの場合
 D.ドレナージ処置の適応は?

9章 処置後に処方するとしたら…
 A.抗菌薬
  1.抗菌薬はどのようなときに必要か?
 B.破傷風トキソイド・テタノブリンIHⓇ
 C.鎮痛薬
 D.漢方薬

10章 肥厚性瘢痕・ケロイド

11章 症例提示

最後に…

参考文献
索引